村田、次戦はカネロかゴロフキン…WBA世界ミドル級王座奪還から一夜明け「自分に合格点」

王座奪還を果たし、一夜明け会見で笑顔を見せる村田諒太(カメラ・渡辺 了文)
王座奪還を果たし、一夜明け会見で笑顔を見せる村田諒太(カメラ・渡辺 了文)

 プロボクシングWBA世界ミドル級王座を奪還した村田諒太(33)=帝拳=が、ビッグマッチ実現へ再び歩みを進める。12日に2回TKOで下した前王者ロブ・ブラント(28)=米国=とのリマッチから一夜明けた13日、大阪市内で会見。今後の展望を「モチべーションを高く保てる試合が必要」と語り、残りのボクサー人生を全力で駆け抜ける姿勢を示した。

 日本中を揺らした王座奪還劇から一夜明けても、村田は喜びのオーラを放っていた。「目が覚めても記者の方が来てくれるのは(試合が)夢じゃなかったんだなと」。わずか334秒の勝負にもかかわらず、額や左目周辺は傷だらけ。ブラントとのド突き合いを「17戦のプロキャリアの中で一番いいパフォーマンス。気持ちも入っていたし、自分に合格点をあげてもいい」と自己採点した。

 今後の展望について試合直後は明言を避けてきたが、一転して「モチべーションを高く保てる試合が必要だと思う」と言い切った。王者となり、ビッグマッチへの道を再び切り開いたことに、帝拳ジムの浜田剛史代表(58)も「いろんな選択ができると思う」と可能性を語った。

 村田が気持ちを高められる相手は、世界に2人しかいない。WBAスーパー・WBCフランチャイズ・IBF世界ミドル級統一王者サウル・アルバレス(28)=メキシコ=と、元3団体統一王者のゲンナジー・ゴロフキン(37)=カザフスタン=だ。

 赤毛からスペイン語で「シナモン」を意味する「カネロ」の愛称で知られるアルバレスは、好戦的なスタイルで人気は随一。昨年9月にゴロフキンに競り勝ち、今はミドル級のトップランナーだ。ゴロフキンは現在は無冠ながらKO率85%の強打者で、ブラント戦成立の前には村田の再起戦の相手候補に浮上していた。

 村田と契約する米プロモート大手「トップランク社」のボブ・アラムCEO(87)は12日の試合直後、「いつかはアルバレスと試合をさせたい。村田は才能を示したし、勝てる可能性を秘めている」とビッグマッチ実現を後押しする構えを見せた。

 帝拳ジムの本田明彦会長(71)も、今後は白紙とした上で「ただの防衛戦はもうない。ミドル級には超一流が何人かいる。(アルバレスやゴロフキンが)村田を相手に選んでくれれば最高」と話していた。次戦は年内の可能性もあるが、ビッグネームとの試合となれば米国開催が現実的で、ファイトマネーも数億円規模となることは間違いない。

 顔面傷だらけの村田は「打たれたダメージもない」と今月いっぱいは休養する予定だが「僕のことなんで1週間休んで動き始めると思う。そうなってから徐々にスイッチを入れれば」。次なる戦いにもう目を向けている。(飯塚 康博)

 ◆村田―ブラント戦VTR

 序盤から手数を出してきたブラントに対し、村田は打ち終わりにパンチを集めて応戦。1回はやや劣勢だったが、2回は果敢に前に出て圧力をかけて攻め込んだ。上下への打ち分けなど連打でダウンを奪うと、再開後にラッシュを仕掛けた。ふらつくブラントに右の強打を立て続けに浴びせたところで、レフェリーストップ。ブラントは最後は防戦一方だった。

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