WOWOW解説者・近藤大生氏が語る 男子シングルス準々決勝 錦織圭VSロジャー・フェデラー

ロジャー・フェデラー(ロイター)
ロジャー・フェデラー(ロイター)

 10日に行われた男子シングルス準々決勝で世界ランク7位の錦織圭(29)=日清食品=は同3位で今大会男子シングルス最多9度目の優勝に挑むロジャー・フェデラー(37)=スイス=に6―4、1―6、4―6、4―6で敗れ、4大大会で自身4度目の4強入りを逃した。

 ウィンブルドンを連日放送するWOWOWで解説を務める2011年デビスカップ代表の近藤大生氏が錦織対フェデラー戦を分析。また今大会の錦織について総括した。

 ―第1セットを奪ったが、第2セット以降はフェデラーが終始、主導権を握る展開となった。

 「第2セット以降は錦織選手が悪くなったというよりは、フェデラー選手が良くなったという印象を受けた。芝コートでは特にサービスゲームが重要。錦織選手は自身が持っているエネルギーや集中力をサービスゲームをキープするために使ってしまった。リターン側になった時、(ポイントを奪うための)アイディアを搾り出す余裕がなかったと思う」

 ―フェデラー選手の引き出しの多さを見せつけられたか

 「これだけいいスタートを切れたのに、最後は錦織選手のプレーをさせてもらえなかった状況になってしまった。まずはラリーをさせてもらえなかった。錦織選手の武器はフォアハンドであり、バックハンド。そこを気持ち良く打たせないためにフェデラー選手は全てにおいて激しく、速いショットを打ってきた。スライスショットも混ぜながら、ペースを落とすこともして緩急、強弱をつけてきた」

 ―8強で敗れたものの、4回戦までは1セットを落としただけで完璧な勝ち上がり。初めて8強入りした去年と芝コートでのプレーに大きな成長もあった

 「理想の形で8強に入れたことは大きな収穫だったと思う。スライスショットのバリエーション、サーブ&ボレー、ネットプレーはさらに質が高くなった。去年までは相手が嫌がるから使っていたが、今年は自らポイントを取るために使っていた。フォアハンドと同じくらい自信のついたプレーに見えた。この大会の錦織選手の成長は他の選手よりも大きかった」

 ―8月26日開幕の全米オープンに向け、これからハードコートシーズンが始まる。錦織は14年準優勝、16、18年は4強入りと強さを見せている舞台。今季の全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドンで阻まれた8強の壁を破るための鍵は?

 「まずはジョコビッチ選手、ナダル選手、フェデラー選手のビック3と当たらないために世界ランク4位に入ること。今の状態(世界ランク7位)だと優勝するまでに全員と戦うことになり、非常に厳しい。全米オープンのシードは決まっていない。ぜひそこを目指して欲しい。ハードコートは錦織選手の1番得意とするコート。自分のテニスができれば、さらに上も見えてくるだろう」

 ◆ウィンブルドンは7月1~14日、WOWOWで連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。

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