【巨人】丸「完璧」弾で29年ぶり9・5差折り返し 原政権最速18日にもM点灯

1回2死、先制ソロを放った丸(左)をマルポーズで迎える原監督(中)(右は後藤コーチ=カメラ・馬場 秀則)
1回2死、先制ソロを放った丸(左)をマルポーズで迎える原監督(中)(右は後藤コーチ=カメラ・馬場 秀則)
1回、右越えにソロを放つ丸
1回、右越えにソロを放つ丸

◆阪神1―4巨人(10日・甲子園)

 巨人が歴史的な快進撃を演じた前半戦を、快勝で締めくくった。初回に丸の16号ソロで先制。2回には炭谷、坂本勇の適時打で3点を加えた。今村が6回途中1失点と粘りの投球で今季3勝目。阪神に3タテを食らわせた。2位に9・5ゲーム差をつけて前半戦を折り返すのは、実に29年ぶりで貯金は今季最多の17。最短で18日に、通算13年目の原政権では2013年の8月9日を上回り、最速となるマジックが点灯。後半戦は15日にスタートする。

 あまりの感触の良さに、丸は振り切ったバットを下ろし、大きな放物線を見つめた。打球が右翼席へ吸い込まれると、敵地は一瞬の静寂に包まれたのち、どよめいた。初回2死。メッセンジャーの初球、真ん中スライダーを仕留め、5戦ぶりの一発となる今季16号ソロ。「完璧でした!」。三塁ベンチに戻ると全員とマルポーズで喜びを分かち合った。

 特別な空間で最高の瞬間を体感した。丸が初めて甲子園に足を踏み入れたのは中学3年時の04年。自身の進学先となった千葉経大付と、ダルビッシュ有を擁する東北が雨の中で激戦を繰り広げた夏の甲子園3回戦を観戦した。三塁側のアルプススタンドに入った瞬間、目に入ったのは傾斜があり、そり立つような構造のスタンド。「やっぱりすごく圧倒されました」。今でも記憶の中に鮮明に刻まれている思い出の地で、自画自賛の一発を生み出した。

 これには原監督も「あそこの位置というのはそうそうない。どちらかというとセンター中心にね。ポール際に行くというのは今年初めてじゃないでしょうかね。見事だった」とたたえた。

 これでリーグ戦再開から11戦連続出塁。前半戦を終え、全試合スタメン出場で打率3割1分2厘、16本塁打、49打点。個人成績には「納得はしていない」と話すが、間違いなく丸の加入でチームは変わった。

 丸自身もチームの確かな強さを感じていた。3連覇した広島での経験を引き合いに出し「優勝する時はよくわからないけど、最後は勝っていたという試合が多かった。とりあえず一生懸命やっていたら勝ったという試合がすごく増える」と強者の戦いを分析していた。

 その戦いを体現したのが、この3連戦の初戦、2戦目での2試合連続1点差勝利。チーム一丸で勝ち取った戦いに「(この2戦は)それに近いですよね。何とか粘りながら1点を取って勝つというね」。昨年は借金1で首位・広島に6ゲーム差の2位で前半戦を終えたが、今季は貯金17で2位のDeNA、阪神に9・5ゲーム差の首位。戦いを重ねるごとにより強固な強さとなっている。

 これでリーグ戦再開から10勝1敗。さらにこの日DeNAと広島が敗れたため、最短で18日にも優勝マジックが点灯する。「交流戦明けからいい戦いができている。しっかり勝てる時に勝っておかないといけないので、そういった意味ではこの3連戦は締まったいいゲームが出来た」と丸。覇権奪回の使者が、必ずセ界の頂点までチームを導いてくれるはずだ。(後藤 亮太)

 ◆1990年の巨人独走 藤田元司監督の第2次政権2年目は5月8日の25試合目で首位に返り咲いてから1度もその座を譲らず。88勝42敗、勝率6割7分7厘で、2位・広島に22ゲーム差をつけてリーグ2連覇を遂げた。開幕投手の斎藤雅樹が2年連続の最多20勝&最優秀防御率で、MVP。桑田真澄、宮本和知が14勝、木田優夫が12勝、香田勲男が11勝と5人が2ケタ勝利をマーク。恐怖の7番・駒田徳広がチーム最多の22本塁打、83打点。緒方耕一が33盗塁で初タイトル。打率チームトップは3割3厘の原辰徳だった。

試合詳細
1回2死、先制ソロを放った丸(左)をマルポーズで迎える原監督(中)(右は後藤コーチ=カメラ・馬場 秀則)
1回、右越えにソロを放つ丸
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