福島選挙区で女の闘いに火花…報道各社の情勢分析は拮抗

「普通のおばさん」と自己紹介し、親しみやすさをアピールする水野さち子氏
「普通のおばさん」と自己紹介し、親しみやすさをアピールする水野さち子氏

 女の闘いに火花が散っている。第25回参院選(21日投開票)福島選挙区は全国32の1人区で唯一、女性候補同士による事実上の一騎打ちで、各社の情勢調査が両陣営に分かれる大激戦になっている。自民党は11日に現職・森雅子氏(54)の応援に小泉進次郎衆院議員(38)を投入。候補者とは別行動になるが、なりふり構わず票を取りに行く。一方、野党統一候補の無所属新人・水野さち子氏(57)は味方陣営の「プチセクハラ発言」も意に介さず、勝利を目指している。(北野 新太)

 公示日に安倍晋三首相(64)が第一声のマイクを握った福島で、女性候補が火花を散らしている。

 今選挙全般で優勢が伝えられる自民だが、岩手で衆院議席を50年間守る小沢一郎氏(77)を筆頭に複数の旧民主党系議員が地盤を固める東北地方は鬼門だ。16年参院選は1勝5敗の大惨敗。福島では当時現職閣僚の岩城光英元法相(69)が敗れた。

 当選2回ながら少子化相経験者の森氏だが、各社の調査では4月に野党統一候補として担がれたばかりの水野氏と激戦になっている。

 関係者によると、1期目の途中で入閣したために地元に足しげく通えず、支持層を広げられなかったことが痛手になっており、岩城氏の支援者も完全には取り込めていない。国政挑戦前の06年には知事選で敗北した過去もあり、森氏は危機感を強めている。「今回は今まででいちばん厳しい選挙ですが、福島を守る仕事をさせてください!」。張り上げる声も必死だ。

 デッドヒートを象徴するように、自民はダントツの動員力を持つ進次郎氏を11日にいわき市と南相馬市の2か所に投入する。党遊説局によると、安倍首相と進次郎氏だけは、遊説日程は本人のスケジュールが優先で、日時が確定してから候補者側に連絡する方式。今回は決まったのが直前で、森氏は日程が調整できず、街頭演説での共闘は実現できなかった。それでも陣営は「もちろん一緒に立っていただくのがベストですけど、来ていただけるのはありがたいです。だって、進次郎さんですよ!?」と集票力に期待を寄せる。

 一方、地元FM局のパーソナリティーから県議2期を経て国政に挑む水野氏は「私は無名の新人候補かもしれませんが、なんとしても勝たなくてはなりません!」とストレートに訴える。

 選挙前には女性対決にありがちな“騒動”もあった。4月、森氏の集会で稲田朋美元防衛相(60)が「私と森さんの共通点は美人」とジョークを放ったことが地元で話題に。これを受けたのか、選挙直前の水野氏の会合では、支援議員が「ご覧のとおり水野さんは美人じゃないけどチャーミングでしょ?」と発言。これを「セクハラでは?」と問題視する声が上がった。発言への思いを水野氏に尋ねると「ぜ、全然気にしてませんので…」と苦笑いだった。

 報道各社の情勢分析は拮抗(きっこう)している。21日に笑うのは果たして―。

 ◆福島(改選定数1)

 森 雅子 54〈2〉自現

 水野さち子57 無新

 田辺雅仁 35 諸新

 ※敬称略、届け出順。<>数字は当選回数。年齢は21日の投開票日現在

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