巨人のドラフト2位ルーキー・増田陸内野手(19)が、左手首のけがをプラスに変え、数年後の1軍出場につなげる。
6月末に人生初となる手術を受けた。現在は下半身のトレーニングなどで汗を流す毎日。茨城・明秀学園日立高の時から抱えているけがで、プロ入り後に悪化。「3軍だと痛くても結果を出してたんですけど、2軍、1軍に行くなら、この状態なら無理かなと思って。一回治してスッキリした状態でやるのが正解かなと思いました」と手術に踏み切った経緯を明かした。
支配下契約を結んだ山下航や戸郷ら新人たちも今年は2軍で活躍している。その姿を見てうらやましさや悔しさは募る。「みんな2軍で活躍したりしていて、悔しい思いもある。でもそれはしょうがない。今がすべてじゃないんで」と未来を見据える。
下半身を重点的に鍛えたことで体も変化。体重は4キロ増加し、人生最高の85キロになった。「やれることを少しずつですね。いろんなことを乗り越えるために、やっぱりポジティブに考えないと」。逆境を跳ね返し、1軍で活躍する日を目指して、増田陸は今日も自分と向き合う。
◆増田 陸(ますだ・りく)2000年6月17日、大阪市此花区生まれ。19歳。春日出中では大阪福島シニアに所属し、ソフトバンク・野村大樹らとチームメート。明秀学園日立高では1年秋から遊撃のレギュラー。昨春センバツでは1番打者として16強入りに貢献。178センチ、80キロ。右投右打。背番号「61」。年俸600万円。