【巨人】原監督“聖域”なき鬼采配&鬼継投で勝利

9回2死、交代を告げたマシソン(左)にマウンドで声をかける原監督(中)(カメラ・石田 順平)
9回2死、交代を告げたマシソン(左)にマウンドで声をかける原監督(中)(カメラ・石田 順平)

◆阪神0―1巨人(9日・甲子園)

 ベンチを出て、自らマウンドに向かった。1点リードの9回2死。勝利まであと1人で原監督は、マシソンから田口への交代を決断した。左腕は高山を内野安打で出したが、続く代打・原口を空振り三振に斬り、雄たけびを上げた。

 采配に“例外”はなく、責任は全てベンチが負う。9回の攻防にそんな“原野球”が凝縮されていた。マシソンは昨年8月に左膝を手術。6月19日に発症した右内転筋の肉離れも癒えたばかり。その中で今季初の3連投だった。宮本投手総合コーチが「スライダーが浮いていたので最後は田口行こう、と。マシソンに申し訳ない気持ちはあったけど」と明かすように、助っ人のプライドを傷つけたように映るかもしれない。だが、3連投になってもマシソンの力を必要とし、それを最小限にとどめた。それが真意であり、最善策を探り続けた結果だ。

 攻めても9回無死一、二塁、4番・岡本が初球、バットを寝かせて一塁線側へ転がし、プロ初犠打を決めた。「勝ちに行く部分で最善策。不思議ではないです」と指揮官。岡本も「阿部さんとかすごい打者でもバントはしているので」ときっぱり。無得点に終わるも、チームプレーを求める場面に“聖域”はない。

 虎の子の1点も、全員の力でもぎ取った。8回1死三塁で代打・中島が三遊間への遊ゴロ。代走・増田大が絶好のスタートを切って悠々と決勝のホームへ。「転がせば、点が入ると思っていた」と中島。それぞれが役割を全うした。

 4カード連続の勝ち越しを決め、貯金は今季最多の16、2位とも今季最大の8・5差と独走態勢を強めた。昨季は12勝24敗と苦しんだ1点差試合は、今季は13勝7敗だ。「本当に小さな差だけれど、1―0で勝ったのは価値がある」と原監督も手応え。10日は前半戦最終戦。最高のターンを決める。(西村 茂展)

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