石川遼、117人抜き183位で逆転五輪見えた

復活Vを飾り、優勝カップを掲げる石川
復活Vを飾り、優勝カップを掲げる石川
日本男子の世界ランク上位10人
日本男子の世界ランク上位10人

 石川遼(27)=カシオ=の20年東京五輪出場が見えてきた―。男子ゴルフの7日付の世界ランクが発表され、7日に終了した国内メジャー、日本プロゴルフ選手権で、3年ぶりのツアー通算15勝目を挙げた石川が、300位から183位へとジャンプアップ。日本男子17番手から10番手となり、出場を熱望する五輪代表入り(2番手以内)へ向けても、得意の奇跡的な逆転劇に期待が高まった。10日にはツアー外競技で、初開催の「ひかりTV 4K・FUNAIダブルス選手権」(千葉・平川CC)に出場する。

 劇的な復活Vから一夜明け、東京五輪代表入りへの道が開けてきた。前日の37ホールに及ぶ激闘でメジャー2勝目を挙げた石川は、日本時間8日に発表された7日付の世界ランクで117人抜きで183位へと浮上。7日の優勝会見では、地元・埼玉の霞ケ関CCで開催される東京五輪について「日本代表に入りたい。ワンチャンス、つかみにいけるかな」と話した。日本男子10番手となり、今季と来季の残り試合で優勝を積み重ねれば、日本勢2番手以内に入る可能性も膨らんできた。

 石川は最年少賞金王となった09年の年間4勝が自己最多だ。同年は世界ランク102位から、自己最高記録の29位まで浮上。日本ツアーで、日本勢2番手までランクを上げるには年間2、3勝は必要となりそうだ。ただし今年、米ツアーのZOZOチャンピオンシップ(10月24日開幕、千葉・習志野CC)が初開催される。マスターズ王者で世界ランク5位のタイガー・ウッズ(43)=米国=ら世界トップ選手が来日を予定。対象ポイントの高い同大会で上位に入れば、大幅アップの好機もありそうだ。

 16年リオ五輪で、ゴルフは112年ぶりに正式競技に復帰した。同年、腰痛の影響などで日本代表入りを逃した石川は、バドミントンで日本初の金メダルが誕生する場面などを目にし、心を揺さぶられた。「五輪って、すごい力を持っているんだなと思った」。東京五輪出場への思いは強い。

 関係者によると、8日午前に石川は鹿児島から帰京。自宅などに関係者からのお祝いの花などが次々に届く中、静養した。9日はプロアマに出場予定で、10日にはマネジメント事務所の後輩・星野陸也(23)とのコンビで、ダブルス選手権(一般ギャラリーの入場は不可)に初出場する。

 国内男子ツアーは、長嶋茂雄招待セガサミーカップ(8月22日開幕、北海道・ザ・ノースカントリーCC)まで約1か月空く。その間、石川は国内で筋力トレーニングや練習に励むという。今月19、20日には2年連続で地区オープンの北陸オープン(富山・呉羽CC日本海C)に出場予定。選手会長として、ツアーのない地域でのゴルフの普及やゴルフ人気の掘り起こしに努めていく。数々の奇跡を演じてきた27歳が、東京五輪へ向けて新たなミラクルを起こす。(榎本 友一)

 ◆ゴルフ東京五輪への道 男子は20年6月23日、女子は同30日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を獲得。〈1〉同ランク15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含み最大2人が出られる。男子は20年7月30日から、女子は同8月5日から、ともに4日間、埼玉・霞ケ関CCで72ホールストロークプレーの個人戦で競う。16年リオ五輪で日本男子は初出場して池田勇太が21位、片山晋呉54位だった。

 ◆石川の七夕優勝VTR 九州南部の豪雨の影響で日本プロは4日の競技が中止となり、7日は第3、最終Rの計36ホール決戦に。午前8時に黄重坤(27)=韓国=らとの最終組でティーオフ。起伏の激しいコースで猛暑の中、氷のうを手に懸命のプレー。アイアンショットの乱れた第3Rは71と伸ばせず12番時点で、首位と最大7打差をつけられた。だが最終R66で首位に追いつくと、プレーオフ1ホール目でイーグルを奪って午後6時前に黄を退けた。16年8月以来となる自己最長ブランクでの復活優勝で、選手会長就任後初V&ツアー史上最年少での15勝目をつかんだ。

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