【愛知】東邦・石川昂弥、春夏連覇へ令和初振りで通算54号

1回1死一塁、右中間に先制2ランを放った東邦・石川
1回1死一塁、右中間に先制2ランを放った東邦・石川

◆第101回全国高校野球選手権愛知大会▽1回戦 東邦7―0天白=8回コールド=(6日・春日井)

 平成最後のセンバツ王者・東邦(愛知)の今秋ドラフト上位候補、主砲・石川昂弥内野手(3年)が今夏初打席初スイングで、右中間へ高校通算54号となる2ラン。8回コールドで初戦を突破し、史上8校目(9度目)の春夏連覇へ好発進した。

 平成最後のセンバツの主役が、令和最初の夏のファーストスイングで魅せた。軽くさばいたような石川の打球は逆方向に伸び、右中間芝生席に弾んだ。「調子がよくなかったので、早いうちに一本出て楽になった」。初回1死一塁。「3番・三塁」の主砲は2ボール1ストライクから真ん中直球を仕留めた。高校通算54号の先制2ランでコールド発進。「60本を目指している」と飽くなき高みを見据えた。

 プロ4球団のスカウトの前で2打席目以降は4四球。5打席計23球のうちストライクは5球で、スイングは本塁打のひと振りだけ。地元の逸材を最多4人態勢で視察した中日・米村チーフスカウトは「夏の1打席目で本塁打を打てるのは、並大抵の技量、パワー、運じゃない。勝負を避けられたような四球でスター性も感じる。投手の高校BIG4と甲乙つけがたい。打者ではトップクラス」とうなった。

 はい上がった。春の県初戦で優勝した中部大第一に敗れ、ノーシードの夏。スタンドで3年生おそろいのTシャツの背中に「起死回生」の文字が躍った。元・中日投手の山田喜久夫氏の長男で応援団長の斐祐将(ひゅうま)捕手(3年)は「石川主将が考えた」と明かす。3年生のグループLINEに「俺たちは1回、死んだ。夏もう1回起き上がって戦うぞ」と決意。昨夏に西愛知8強の天白の5安打より少ない4安打ながら14四球で7得点。石川は「再スタートでゼロからやり直せた」とうなずいた。

 エース右腕だったセンバツで決勝の2発を含む大会タイ3本塁打。最後の夏は背番号5で挑むが「打席に集中できる。その分、打たないといけない」と13日の星城戦(春日井)へ気を引き締めた。「決め球を絞らないと、変化球のキレとスピードに対応できない」と投の怪物・佐々木と対決も見据える打の怪物が、昨年の大阪桐蔭に次ぐ春夏連覇へ牙を研ぐ。(山崎 智)

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