腰の張りのため2軍調整中の日本ハム・大田泰示外野手(29)が6日、鎌ケ谷の2軍施設で打ち込んだ。ティー打撃から、遅く設定されたマシン打撃まで精力的にスイング。「徐々にね」と力強さも増してきた。
悔しさを抑え込み、自ら引いた。6月23日の中日戦(ナゴヤD)でフェンスに激突。腰に違和感を感じ、自らトレーナーに申し出た。「(悪化して)2か月休むより、1週間休む方がいい。痛みがある中で耐えながら野球するのも大事だけど。それ以上のリスクがあるなら一歩引くことも大事」と思いを語った。
昨季は7月初めに左手に死球を受け、左手第5中手骨を骨折。プラスワン投票で選ばれた球宴も辞退し、2か月近く離脱した苦い経験もある。「あれは死球だから仕方ない。今回は自分で予防できる部分だから」。後半戦でチームの力になるために、大田は勇気ある後退を選択した。(秦 雄太郎)