リレー侍、2走サニブラウンで東京五輪金メダル狙える…苅部俊二氏が戦力を分析

サニブラウン
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 日本陸連は4日、今月の欧州遠征に臨む短距離メンバーを発表。日本選手権で史上最多2度目の100&200メートル2冠を果たしたサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が、ダイヤモンドリーグ(DL)・ロンドン大会の男子400メートルリレー(21日)代表に名を連ねた。銀メダルの16年リオ五輪で現場トップの短距離部長を務め、スポーツ報知で評論を担当する苅部俊二氏(50)が戦力を分析。サニブラウンの第2走者起用が実現すれば、20年東京五輪金メダルへ大きな追い風とした。

 男子100メートルで9秒97の日本記録を持ち、男子400メートルリレーへも「上を狙えると思うので、非常に楽しみ」と意欲を燃やすサニブラウンが、初めて日の丸を背負う可能性が高まった。苅部氏は、100&200メートルで世界レベルの走力を備えた20歳の今回の起用法が、東京五輪を占う重要なポイントになるとみている。

 苅部氏「もし第2走者で起用できれば、日本の将来はとても明るい。小池―桐生という3~4走は世界と渡り合う日本の武器で、この2人を生かせる形が完成するからだ。1走はスペシャリストの山県君もいる。今回、ハキーム君の見通しがつけば、東京五輪の金メダルが本当に見えてくる」

 サニブラウンは、米フロリダ大で2走の主力格。今年6月には、今季世界最高の37秒97をマーク。リレーの技術も着実に高めている。

 苅部氏「2走は、バトンの受け渡し区間も含めて120メートルほどを走る。後半にスピードが落ちないことが、重要な適性になる。200メートルも日本歴代2位の20秒08で走るハキーム君は、その意味でも2走に行ければベスト。バトンパスを2度こなす2走ができれば、他区間も走れる。起用の幅が広がり、戦術面のバリエーションも増えるだろう」

 過去2度代表入りした世界陸上では、リレー出場歴はない。ただ、銅メダルに輝いた17年ロンドン世陸では、決勝のアンカーに起用する構想があったという。

 苅部氏「(右太ももを)負傷して実現しなかったが、ロンドンは決勝アンカーの可能性もあった。終盤の勝負強さを買ってのアンカーは選択肢になる。日本はバトンパスワークを重視してきた。今回も、バトンをどれだけやれるかで、いろいろな走順の可能性が想定される」

 五輪の頂点へと挑むリレー侍。ドーハ世界陸上(9~10月)の試金石ともなる今大会の“合格点”は、どのくらいになるだろうか。

 苅部氏「現時点での理想は、多田―サニブラウン―小池―桐生になるだろう。リオ五輪決勝で出した37秒60の日本記録を大目標とし、まずは37秒台が出せれば十分合格と言っていい。今大会、さらにドーハ世界陸上次第で、東京五輪の結果が見えてくる」(法大監督、日本陸連強化・情報戦略部リレー戦略担当)

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