長州力が認めた“藤波辰爾芸人”ユリオカ超特Q…金曜8時のプロレスコラム

ユリオカ超特Q
ユリオカ超特Q

 テレビ朝日の人気バラエティー番組「アメトーーク!」(木曜・後11時20分)が“闇営業問題”を乗り越え、継続される方向となった。プロレス者にとっては、「アメトーーク!」の不定期企画「プロレス大好き芸人」がまた見られることに期待したい。

 この「アメトーーク! プロレス大好き芸人」に出演したことがあるタレントのユリオカ超特Q(51)が、今年デビュー25周年を迎えた。藤波辰爾(65)のものまねが得意な“藤波辰爾芸人”の第一人者で、立命館大時代にRWF(立命プロレス同好会)に所属し、新日本プロレスの棚橋弘至(42)やお笑い芸人のレイザーラモンRG(45)の先輩でもある。

 “藤波芸”は藤波本人も公認しており、何度も共演しているが、藤波のライバルで、人の名前をなかなか覚えないことで有名な長州力(67)がついに「ユリオカ、面白いよ」と認めた。長州は6月26日に東京・後楽園ホールで行われた「POWER HALL2019~New Journey Begins」で引退したが、ぎりぎり現役中に“公認”を勝ち取った。

 ユリオカ超特Qは、これまで一線を引いてきたプロレスのリングに、長州に招かれて上がった。長州の故郷・山口での最後の試合となった5月12日の「長州力 FINAL ROAD in YAMAGUCHI」(山口市・いちょうの木クリニック特設会場)でのことだ。

 長州はメインイベンで、大谷晋二郎、FUJITAと組んで、藤波辰爾、高岩竜一、NOSAWA論外組と対戦し、高岩を剛腕リキラリアットで下し、激しいプロレスを見せつけた。終了のゴングが鳴ってから、長州から地元への感謝の思いを込めてスペシャルエキストララウンドが行われた。

 リングに長州と藤波が残る中、「パワーホール」と「ドラゴンスープレックス」が流れ、長州小力(47)とユリオカ超特Qが本家になりきって入場。両雄がコーナーで見守る中、リングでものまねを披露した。「小力くんは西口プロレスでリングに上がってますからね。僕は舞台やスタジオでは藤波さんと共演してますが、リングは聖域だと思ってましたから」とユリオカ。

 2006年に武藤敬司&神奈月がプロレス&ものまねの「F‐1タッグ選手権」を開催した時も、藤波&ユリオカ、長州&小力の夢タッグは実現していない。

 ユリオカはリングインに萎縮しながらも、2001年1月4日の東京ドーム大会での「ドラゴンストップ」ネタを展開した。長州力vs橋本真也のケンカマッチに立合人の藤波が割って入り「我々は殺し合いをしているんじゃない。わかってください」と手でバツを作って試合を止める名場面だ。早口で何を言ってるかわからない藤波の声帯模写に場内は大盛り上がり。

 勢いに乗って4の字固めをかけながら、藤波の独特の呼吸音ものまね「ハハンッ、ハハンッ」を連呼した。ふと、コーナーを見上げると、長州が大爆笑していた。「夢にも思わなかったこんな場面が50歳を超えて実現するとは…。時代の流れですね」と感激したユリQ。さらに酒が入った打ち上げで長州から「ユリオカ、面白かったよ」「辰っつぁん(藤波)の息遣いはそっくりだよ」と名前を呼ばれて評価してもらえたことに感動した。

 「ものまねをしても、藤波さん本人はピンとこないようで、奥さんが喜んでくれていたんです。だから一番リングで身近で接していた長州さんから、藤波さんに似ているとほめられることは最上級の喜びです」確かに、ものまねの場合、客観的に見ていない本人よりもライバルからの公認の方が説得力があるだろう。さらに「ユリちゃんは、しょっちゅうテレビに出なくても、いいところでインパクトを残していけばいい」と含蓄のあるアドバイスを受けたという。

 ユリオカの単独ライブ「Q展」(90分ノンストップ漫談)は6月30日に第25回を迎えた(次回は7月23日、新宿・御苑サウンドで開催)。2009年の第5回「Q展」に藤波がスペシャルゲストで登場し、2人で飛龍革命(1988年4月22日・沖縄)を再現したこともあった。

 藤波が師匠・アントニオ猪木に反逆した後に張り手を見舞う名場面だが、ユリオカによる藤波のものまねが笑わせ所のため、藤波が猪木役を演じるという珍展開になっていた。藤波も覚えていない張り手を見舞った時の早口のセリフを、ユリQは「モイスチャーミルク配合です」と解読。人のいい藤波は、それも公認したのだった。

 ユリオカ超特Qの藤波のものまねが思いっきり発揮できる“相方”は、藤波ではなく、長州なのではないか。長州はそれを聞いているだけでよく、怒っても笑っても面白いだろう。引退した長州はプロレス興行「POWER HALL」をプロデュースする一方で、トークショーなどいろんなイベントに出演することになるが、Withユリオカ超特Qを見てみたい。

 「小力くんは、実は昔は藤波ファンだったと聞きましたが、僕は永遠の藤波ファンです」と長州との共演が増えたものの、藤波愛を強調する。レジェンド系だけでなく、CSサムライTVの「新日本プロレス大作戦DX」のMCも務めるユリQは、後輩・棚橋らが出場する新日本プロレス真夏のシングル最強決定戦「G1クライマックス29」(6日に米ダラスで開幕)が楽しみで仕方がないという。「WWEから凱旋帰国のKENTAに注目ですね。それから…」とノンストップトークが始まりそうだったので、この辺で…ユリオカ超特Q、発車の時刻が来たようです。(酒井 隆之)

 ◆ユリオカ超特Q(ゆりおか・ちょうとっきゅう)本名・百合岡英之。1968年4月1日、兵庫・豊岡市生まれ。51歳。立命館大学産業社会学部卒業後、サラリーマンを経て、シティーボーイズ・大竹まことに弟子入りし、95年にデビュー。9月8日に東京・LOFT9 shibuyaで25周年記念公演「ユリQ祭り2」を開催する。7月13日には阿佐ケ谷ロフトAでの「プロレストークライブ プロレス者の集い」にも出演する。

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