学生NO1長距離ランナー 東洋大の相沢晃が旭化成へ

スポーツ報知
東洋大・相沢晃

 陸上の日本選手権5000メートル(6月27日)5位、1万メートル(5月19日)4位で、いずれも学生トップだった東洋大の相沢晃(4年)が来春、卒業後の進路先として旭化成に絞ったことが1日、分かった。多くの実業団チームが興味を示す中で、宗茂・猛兄弟、谷口浩美ら世界レベルのマラソンランナーを輩出した旭化成で競技を続ける意思を固めたようだ。日本長距離界の名門ながら20年東京五輪マラソン代表選考会(MGC、9月15日)に選手を送り込めなかった旭化成にとっては待望の新戦力となる。

 相沢はトラックよりもロードで抜群の強さを誇る。今年1月2日の箱根駅伝4区で1時間0分54秒の区間新記録をマーク。18年に神奈川大の大塚倭がつくった1時間2分21秒の区間記録を1分27秒も更新。さらに1999年に、ほぼ同じコースを1時間0分56秒で走破した駒大の藤田敦史(現コーチ)が持っていた「事実上の区間記録」も2秒破った。その後、全国都道府県対抗駅伝(1月20日)では最終7区で社会人ランナーを破り、区間賞を獲得。郷里の福島県を初優勝に導いた。3月10日の日本学生ハーフマラソンでは1時間1分45秒の好記録で優勝し、7月のユニバーシアードに日本学生代表として選出された。

 来年の東京五輪には1万メートルで出場を目指す。その後、21年の米国ユージン世界陸上、さらには24年のパリ五輪ではマラソン日本代表として期待されている。

 ◆相沢 晃(あいざわ・あきら)1997年7月18日、福島・須賀川市生まれ。21歳。長沼小3年から陸上を始め、学法石川高では全国高校駅伝に3年連続出場。2016年4月、東洋大経済学部に入学。今季は東洋大駅伝チームの主将を務める。箱根駅伝は2年2区3位、3年4区区間賞。全日本大学駅伝では2年1区、3年8区でいずれも区間賞。出雲駅伝は2年2区6位、3年1区2位。自己ベストは5000メートル13分34秒94、1万メートルは28分17秒81。178センチ、62キロ。

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