7月にドラマ「サ道」もスタート ブーム到来の「サウナ」の正しい入り方とは

サウナをテーマにしたドラマ「サ道」に出演する(左から)磯村勇斗、原田泰造、三宅弘城(c)「サ道」製作委員会
サウナをテーマにしたドラマ「サ道」に出演する(左から)磯村勇斗、原田泰造、三宅弘城(c)「サ道」製作委員会

 かつては「中年男性の娯楽」とみられていたサウナが、世代や年齢を問わず人気が広がっている。食事や設備などで他所(よそ)とはひと味違う点を売りにする施設が増え、企業の中には「サウナ部」を作るところも。7月からはテレビ東京系でネプチューン・原田泰造(49)主演のドラマ「サ道」もスタートする。サウナブームが到来した背景を探ると同時に、日本サウナ・スパ協会が勧める「サウナの正しい入り方」を紹介する。(高柳 哲人)

 「飲み過ぎで終電に間に合わなかった時に泊まる」「外回りの最中、ちょっと休憩してリラックス」というイメージは、完全に過去のもの。サウナは現在、リラクゼーションスポットとしての地位を確立した。

 日本サウナ・スパ協会の事務局長・若林幹夫さんによると、サウナブームは10年ほど前からジワジワと広がってきていたという。「今回ドラマとなる『サ道』の原作マンガが出たことで、サウナに併設されている水風呂が脚光を浴び、温冷交代浴が注目されるようになったのが大きかったと思います」。人気のサービスである「ロウリュ」(熱したサウナストーンにアロマオイルを加えた水をかけ、水蒸気で発汗作用を促す)も、この時期から増え始めた。

 とはいえ、厚生労働省の調査で「サウナ風呂」と分類される施設数は、年を追うごとに減少している。「ただ、これは『都市型サウナ』と呼ばれる街中にあるサウナ専門店の数字。最近はスーパー銭湯や健康ランドにサウナが設置されており、実際の数は増えています」と若林さん。そして、この業態の変化が、ブームを後押ししているという。

 「都市型サウナは男性専用の施設が多いですが、スーパー銭湯などは当然、男女両方ある。これにより、女性がサウナに入る機会が増えたことは大きい。以前は、女性が水風呂に入ることは少なかったらしいのですが、最近は楽しまれる方も増えたと聞いています」。さらに、近年のSNSの広がりも「2つの意味」で切り離せないとみている。

 「サウナを訪れた人が気軽に写真付きで施設を紹介できるという、本来のSNSの使い方による効果。それと相反するのですが、『サウナ室はSNSから離れられる場所』という効果もあるのではないでしょうか」。タオルだけを持ち、裸でサウナに入ることで、普段はスマートフォンを手放せない人が「別空間」を体験できることが人気の秘密でもあるのでは…と考えている。

 では、サウナを楽しむにはどのような入り方をすればいいのだろうか。若林さんは「慣れていない人は『熱いのを我慢した後に、覚悟して水風呂に入ることの何が楽しいんだろう』と考えているんだと思います。それは大きな間違い。水風呂がイヤなら外気浴でも十分です」。そもそも、サウナでどんな効果を得たいかによって、入り方も変わってくるという。

 協会が認定資格としている「サウナ・スパ健康アドバイザー」のテキストでは、サウナの入浴法について、〈1〉水風呂に入る「温冷交代浴」〈2〉「低温浴」〈3〉「繰り返し浴」〈4〉「高温短時間浴」の大きく4種類に分類している。

 これらの入浴法を参考にしつつも、若林さんは「何より自分に合った方法を見つけるのが大切です」と強調する。「サウナは我慢大会ではありません(笑い)。それに、サウナは『二日酔いに効く』とか『痩せる』とかいいますが、効果てきめんということはない。何より、酒を飲んだ後に入るのは最も危険な行為です。まず、楽しむことを第一に入ってほしいですね」

 ◆ヒロシです「サウナ温め選手権優勝したとです」

 サウナ発祥の国・フィンランドでよく知られるのが「テントサウナ」。自然の中にテントを建てて内部を暖めサウナとし、水風呂代わりに川や湖に飛び込む―という楽しみ方をする。

 日本でも少しずつ認知度が上がる中、このほど「サウナ温め選手権 日本大会」が開催され、タレント・ヒロシ(47)率いる「チーム焚火(たきび)会」が優勝。7月6日にフィンランドで開催される世界大会に出場することが決まった。

 最近は一人でキャンプをする「ソロキャンパー」としても知られるヒロシ。「もともと、北欧でキャンプしたいという気持ちがあって、『優勝すればフィンランドに行けるな』と出場を決めました」と不純な動機だったそうだが、同時に是が非でも優勝すると誓い、チームを組むお笑いコンビ「ウエストランド」の河本太(35)、元芸人で野外料理研究家のベアーズ島田キャンプ(41)と練習に励んだ。

 大会のルールは、3人1組のチームでテントを建設し、内部の空気を薪(まき)ストーブで暖めて一定の温度に到達するまでの時間を競うもの。ヒロシによると「僕が火をおこし、残りの2人がテントを建てると役割分担をしたのがうまくいった」そうで、他チームを圧倒しての優勝だったという。

 サウナブームの広がりと同時に、テントサウナの注目度も高まりつつある。ヒロシは「僕自身は、キャンプができればいいんですけどね…」とブームそのものにはそれほど関心はない様子だが、「日本一になった立場として、ブームによってこの大会が“スポーツ”になっていけばいいと思っています」と話した。

 ◆「サ道」見て楽しさ実践 7月19日の深夜0時52分からスタートする「サ道」は、協会の「サウナ大使」を務めている漫画家・タナカカツキさんの同名タイトルの漫画が原作。「伝説のサウナー(サウナ好きの人)」を追って旅する主人公を原田が演じる。五箇公貴プロデューサーは「以前と比べて、明らかにサウナが混んでいるのを感じます」と昨今のサウナブームを肌で感じている様子。「サウナに行ったことのない人も楽しめる内容になっておりますので、このドラマを見てぜひサウナ、水風呂、休憩の楽しさを実践してみてください!」とコメントした。

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