東大が女子大生と合同練習、同い年の女子から得たものとは

女子野球「ヴィーナスリーグ」の選抜チームと合同練習を行った東大ナイン(カメラ・軍司 敦史)
女子野球「ヴィーナスリーグ」の選抜チームと合同練習を行った東大ナイン(カメラ・軍司 敦史)
軽やかなグラブさばきをみせる阿部希(カメラ・軍司 敦史)
軽やかなグラブさばきをみせる阿部希(カメラ・軍司 敦史)

 東京六大学リーグの東大が30日、本郷キャンパスの東大球場で女子大生との合同練習を行った。

 この日行われた、子どもを対象にした野球イベント「東大球場スポーツデー」の一環として行われたもので、関東女子硬式野球リーグ「ヴィーナスリーグ」(報知新聞社後援)から選抜された大学生17人が参加。1、2年生を主体とした東大生と約2時間、守備練習やシート打撃で汗を流した。

 はじめはぎこちなかった両者も、次第にお互いの技術を目の当たりにして真剣に。この日の女子の球速は、最高121キロと男子にとって打ちごろの速さだったが、「ボールの回転がきれいで手元で伸びる。体が柔らかいからできること」と4年の山本直輝。武隈光希(3年)も、男女の筋力の違いを感じながらも、しなやかなボールさばきに驚きをみせていた。

 シート打撃では約20キロ違う男子の球に、女子は4イニングで3安打がやっと。しかし普段、日体大野球部の練習に参加している同大2年の日本代表・阿部希=ハナマウイ=は「実戦は(男子と)やっていないので、良い経験ができた。(1打席しかなかったので)もう1回あれば打てたかも」と残念そう。1回を投げ2安打1失点だった早大3年の日本代表・清水美佑=アサヒトラスト=も、「男子も女子も、甘く入ったら打たれる」と反省点を挙げつつも手応えを感じていた。

 女子野球は男女の体格差から、中学2年くらいの球速、脚力といわれている。しかし「受験勉強が終わったばかりの1年生チームだったら女子の方が強かったのでは。そう感じた内容だった。思った通り技術は高く、特に三塁(阿部)の守備は良かった」と浜田一志監督。今年で3回目を迎えた「東大球場スポーツデー」で、野球少女が多かったことから女子の“先生”の必要性を感じており、女子野球界の協力を得て今回、男女合同練習が実現した。

 「女子野球の人口は野球人口のわずか0・05%。東大在学生の中に何人いるかというくらいで、サッカーなどよりかなり低い。これだけいる野球少女が続けられる環境をつくってやらないと」と浜田監督。続けて「勝つことに追われがちな(男子)選手がいる中、楽しそうに野球をする彼女たちは新鮮だった」。力はかなわなくても、技術や姿勢に刺激を受けたであろう東大生たち。今後も交流は続けるという。

女子野球「ヴィーナスリーグ」の選抜チームと合同練習を行った東大ナイン(カメラ・軍司 敦史)
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