MCの「爆笑問題」の太田光(54)がMCを務めるTBS系「サンデー・ジャポン」(日曜・前9時54分)が30日、放送された。吉本芸人が大規模詐欺グループから闇営業で金銭を受け取った問題で、「雨上がり決死隊」の宮迫博之(49)が歌を披露したと報じられたことに怒りを露わにした。
太田は「こんなのたいしたケースじゃなくて、芸人にとっては。こんなこと、いくらでもあるんですよ」とした上で、「重要なのはね、俺が気に入らないのは、宮迫があそこで歌を歌ってたところ。ネタやれよって話なんですよ」と怒り心頭。
自身が新人の頃、当時所属していた太田プロで、芸人としてのあり方を厳しく教わったことを明かし、「プロだって意識でやってきた中で、芸人が一番傷つくのが他の芸人からバカにされることなのね。営業先で中途半端なステージやってたら、あいつバカじゃない。歌を歌ってたりなんかしたら、あいつバカじゃないって言われるわけ。そういうプロ意識がある奴っていうのは、おそらく来ただけで、歌っただけでギャラ払いますよって言われたら、冗談じゃねえよって。要するに俺らの商売道具ってネタだからっていう話になるわけ。そうすると、そういうの断るんですよ。逆にノーギャラで舞台に立つなんて恥だから」と熱く語った。
「そういう意味でいうと言うと、ネタをやるならやるで。だからあいつ(宮迫)は中途半端だって言ってるわけですよ。あいつはねプロ意識があったら、あそこで金なんか貰わないですよ。だってネタやってないんだから。逆にネタをやったら、ヤクザだろうが金を貰うっていうのが芸人なんですよ」と芸人としてのプライドを披露した。
元衆院議員でタレントの杉村太蔵(39)から「そういった場所に行ってしまったことが問題だってなってるんです」と意見をされたが、「違うんです、そうじゃないんです、芸人として問題なのは。何を大事にしてたかって事なんです、宮迫が。芸人が守るのは芸ですよ」と語った。