市井紗耶香氏が街頭演説デビュー、蓮舫氏からツッコミも…元「モー娘。」担当記者が見た

スポーツ報知
街頭演説デビューを終え、ホッとした様子を見せる市井紗耶香氏(右)とねぎらう蓮舫参院幹事長。2人の服装は全く同じだった

 7月の参院選(4日公示、21日投開票)に立憲民主党から比例代表で出馬予定のアイドルグループ「モーニング娘。」元メンバーのタレント・市井紗耶香氏(35)が29日、渋谷区のJR恵比寿駅前で初の街頭演説を行った。4人の子供の母である市井氏は子供の年齢を言い間違えるなど初々しい姿を見せながらも、約500人の聴衆を前に子育て支援政策の拡充を訴えた。市井氏の在籍時にモー娘担当だった記者が“演説デビュー”を見た。

 蓮舫参院幹事長(51)とおそろいの白ジャケットに黒いパンツ姿。市井氏が手を振りながら登場すると、大きな拍手が起きた。「(服装は)意識して合わせたわけではありません。育児をしていると汚れやすくて白は普段は着ないので、すごく新鮮な気持ちです」。笑みの中に隠された決意。それは、19年前と変わっていなかった。

 2000年5月21日、日本武道館で行われた卒業コンサートで、市井氏は2年4か月にわたるモー娘としての活動を終えた。フィナーレでは送り出すメンバーが号泣する中、一人笑顔を浮かべていたのが市井氏だった。ソロアーティストを目指して卒業した当時とは“路線”は変わったが、演説での「誰かの声を待っているだけでなく、踏み出さないと絶対に後悔すると思った。子育て当事者として挑戦させていただきます」という言葉には、当時と同じ前向きさを感じさせた。

 前夫との間に生まれた長女(14)と次女(12)、現夫との子供である長男(6)、三女(2)の4人の子供のママ。子育て世代の代表としての立候補だが、当然ながらアイドルと政治の世界は全く異なる。「家で子供たちを相手に(演説の)練習をしてきた」というが、長女の年齢を12歳と言い間違い。さらに「4人の子供を育てました」と言うところを「4歳の子供を育てました」と話して隣の蓮舫氏からツッコミを受けた。聴衆からも「頑張って~」の声が上がるなど、見る側がハラハラするような場面もあった。

 演説でも4人の母親であることを強調し、「社会全体で考えて変えていくために国会に声を届けたい」と子育て支援政策の拡充を訴えたが、具体的なプランはなかった。子育てに関していえば、多くの候補が重要課題の一つとしている。当時、ファンだった世代は30~40代となり、社会を支えていく中心となっている。4日の公示以降は自身の子育てを考慮しつつ全国を回る予定だが「政治家になって何をしたいのか?」を真摯(しんし)に訴えていく必要があるだろう。

 タレント候補の大先輩でもある蓮舫氏は「4人の子育てをしながら、それぞれの段階にある問題に向き合ってきた。それを訴えていただき、一緒に政治を変えていきたい」と期待したが、政治家としての本気度が試される。

 ◆市井 紗耶香(いちい・さやか)1983年12月31日、千葉県船橋市生まれ。35歳。98年、「モーニング娘。」に第2期メンバーとして加入。同年の紅白歌合戦に出場。99年に後藤真希、保田圭と「プッチモニ」結成。デビュー曲「ちょこっとLOVE」がミリオンセラーを記録。2000年5月、モー娘を卒業。02年、バンド「市井紗耶香 in CUBIC―CROSS」結成。04年、バンドのギタリスト・吉澤直樹と結婚、2子をもうけるも11年に離婚。12年、一般男性と再婚。現在は1男3女の母。

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