サニブラウン、流して準決10秒05 余裕トップ通過「ラスト何もしないでスピードに乗れた」

男子100メートル準決勝で10秒05のタイムで決勝進出を決めたサニブラウン・ハキーム(カメラ・石田 順平)
男子100メートル準決勝で10秒05のタイムで決勝進出を決めたサニブラウン・ハキーム(カメラ・石田 順平)
陸上日本選手権決勝の選手比較表
陸上日本選手権決勝の選手比較表

◆陸上 日本選手権第1日(27日、福岡・博多の森陸上競技場)

 男子100メートル準決勝で、9秒97の日本記録を持つサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が、大会記録に並ぶ10秒05(追い風0・1メートル)の2組1着で28日の決勝に進んだ。自己記録9秒98の桐生祥秀(23)=日本生命=も10秒22(追い風0・2メートル)の1組2着で突破し、決勝では史上初となる日本勢9秒台選手同士の対決が実現することになった。決勝は28日午後8時30分にスタートする。

 圧倒的に強い。サニブラウンはスタートで出遅れたが、中盤から持ち味のストライドを操ってぐんぐん伸びた。「ラストは何もしなくてもスピードに乗れた」。自身が17年大会決勝で出した大会記録タイの10秒05。梅雨特有の蒸し暑さも関係ない。「フロリダの方が暑いから、こっちの方がまし(笑い)。気持ち良く05で走れている。内容も気持ちも(2年前と)全然違う」と充実の汗を拭った。

 この日は、予選もリアクションタイム(RT、号砲への反応時間)が全体最下位の0秒212と大きく出遅れて10秒30。「ピストルが鳴るのが(思ったより)早すぎて…。(RT0秒180の)準決勝は、音をしっかり聞きすぎた」と反省したが、同走したケンブリッジは「強いな、というのはあった」と素直に認めた。スタンドからは、日本記録保持者の走りに耳をつんざくような歓声も上がった。2年ぶりの国内レース。「陸上人気が上がっていて、めっちゃうれしい」。短距離界を引っ張る20歳。精悍(せいかん)な顔がほころんだ。

 17年大会。予選と準決勝でともに10秒06を出し、勢いのまま初優勝まで駆け上がった。「100メートルは全く自信がなくて、タイムが出ちゃった…」。17年秋からフロリダ大に拠点を置いて修行する今は違う。男子110メートル障害で今季世界1位(12秒98)のG・ホロウェイ(21)=米国=ら有力選手がそろい、世界大会で表彰台を狙うレベルがもはや“日常”。「(大学出身の)プロ選手からアドバイスを受けたり、先輩と練習したり、環境にもまれている」。同じ快進撃でも、2年前と中身は違う。当然のように勝ち切る自信と強さがある。

 優勝でドーハ世陸内定となる決勝では、17年大会以来2年ぶりに桐生と直接対決に臨む。日本勢の9秒台選手同士が同じレースで走るのは、史上初めて。103回を重ねる大会の歴史で、初の9秒台決着も現実味を帯びてきた。「(自己評価は)60%くらい。焦らないことが一番大切。やることをやれば問題ない」と、どこまでも自然体のサニブラウン。勝つ未来しか、描いていない。(細野 友司)

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