【DeNA】ロペス、連続無失策ささえた元同僚・古城コーチのミット…7年愛用「特徴は網の所」

巨人在籍時に古城(現巨人・ファーム打撃守備コーチ)からもらったファーストミットをずっと使い続けているロペス(カメラ・関口 俊明)
巨人在籍時に古城(現巨人・ファーム打撃守備コーチ)からもらったファーストミットをずっと使い続けているロペス(カメラ・関口 俊明)
一塁手の連続守備機会無失策のプロ野球記録を更新したロペス
一塁手の連続守備機会無失策のプロ野球記録を更新したロペス

 DeNAのホセ・ロペス内野手(35)が5月、榎本喜八(東京)の1516度を抜き一塁手の連続守備無失策のプロ野球記録を51年ぶりに更新した。来日1年目から愛用するファーストミットは元同僚で巨人・古城茂幸ファーム打撃守備コーチ(43)からもらったもの。愛用品に込められた守備のこだわりをスポーツ報知のインタビューで語った。(取材構成・岸 慎也)

 ―無失策記録を更新できた理由をどう考えている。

 「正直なところ分からないし自分だけの力ではない。特守をして試合前にもたくさん捕って、その一つ一つがつながった。大事なことは集中、リラックス、後は次のプレーを予測すること、準備が一番大事」

 ―一塁の守備で大切にしていることは。

 「ほかの内野手を助けること。悪送球をカバーしてあげること。メジャーでは二塁などをやっていて自分も一塁手にすごい助けられた。皆から『ありがとう』と言われるのがすごくうれしい」

 ―巨人時代から古城コーチのミットを使っている。

 「日本に来て1年目(13年)、最初のものは硬くてなかなか試合で使える感覚にならなかった。春季キャンプの時、通訳のジョン・ターニーさんが古城さんに『ミットを貸してくれないか』と言って、快くオーケーしてくれた。使い終わった後は毎回返して、何度もそれを繰り返していた。シーズンの終わりに古城さんが引退することになって『あげます』と。申し訳ない気持ちもあったけどすごくうれしかった。その年、ゴールデン・グラブも取ることができてすごく感謝しましたし、気持ちを腕時計でプレゼントして気に入ってくれてうれしかった」

 ―もう7年目。壊れたりする中で使い続ける理由はどこにあるのか。

 「めちゃめちゃたくさん手術しました(笑い)。特徴は網の所。ここは悪送球をカバーするときに吸収してくれる。あえて(ひもを)緩くしている。開きすぎると、ボールがはさまるので、感触、具合はいつもチェックしています。難しいボールの時はここで止める。普通の時はポケット。送球の質によってふたつ。ほかのも試したけど、この感覚はなかなか近づけなかった。使えるので使っていきたい」

 ―古城コーチに記録更新の報告は。

 「家族が来日しているので帰ってから連絡しようと。まずはもう一度感謝の気持ちを伝えたい。野球、グラブのこととか話をして、一緒にご飯を食べていい夜を過ごしたい」

 ―次なる目標は。

 「エラーするまで(6月2日ヤクルト戦、バレンティンのハーフバウンドにミットを合わせたがはじき1632でストップ)は正直プレッシャーもあったけど、今はだいぶリラックスできている。目標というよりはこれからも同じように準備をしてゴロを捕って、リラックスして、楽しんでプレーすること。内野手の送球を助けて、CSに出場できるようにしたい」

 ◆ホセ・ロペス(Jose Lopez)1983年11月24日、ベネズエラ生まれ。35歳。マリナーズ、ホワイトソックスなどを経て2013年に巨人入団。15年にDeNA移籍。メジャー通算は1036試合で打率2割6分2厘、92本塁打、480打点。06年メジャーで球宴出場。09年WBCベネズエラ代表。ゴールデン・グラブ賞4度。17年、打点王、最多安打、ベストナイン。183センチ、103キロ。右投右打。既婚。年俸2億3000万円。

 巨人・古城ファーム打撃守備コーチ「引退してからは解説で行った時にいつもあいさつをしてくれる。『まだ使ってるね』って言って毎年見るのが楽しみ。子供も野球やってるから、『まだお父さんの使ってくれてるよ』って気にしてる。これはダメだなって思ったのが(17年CSの)阪神と雨の中ですごい試合。終わったなと(笑い)。記録を更新した選手が愛着を持ってずっと使い続けるのはすごい。ありがたいことです。ミットはグラブの先まで感覚が欲しかったから軽さを求めて普通のより小さくて動きやすい。そのぶん薄いロペスはグラブさばきがうまい。肘から先の腕が柔らかい。だからちょっとしたボールの変化にもついていきやすい。ゴロ捕球などすごく練習する選手でそういう外国人は初めて。自分に厳しい選手ですね」

 ◆名一塁手列伝

 ▼中河美芳(イーグルスほか) 戦前を代表する一塁手で、体をいっぱいに伸ばし股が地面に付くことで「たこ足」の異名を取り人気を誇った。投手としても活躍するも戦死。1986年、野球殿堂入りした。

 ▼飯田徳治(南海ほか) 1950年代前半の南海黄金時代の主砲。後に外野に転向したが、100万ドルの内野陣として好守が光った。

 ▼王貞治(巨人) 通算868本塁打のスラッガーながら、バント処理のうまさが光った一塁手。ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデン・グラブ賞)が制定された72年から引退するまで9年連続受賞した。

 ▼松原誠(大洋) 王と時期を同じくしたことで受賞できなかったが、中河ばりの股間がつくプレーでファンを魅了した。

 ▼駒田徳広(巨人ほか) 長身を生かし、反応が良いミットさばきで10度のゴールデン・グラブ賞受賞は一塁手で最も多い。

巨人在籍時に古城(現巨人・ファーム打撃守備コーチ)からもらったファーストミットをずっと使い続けているロペス(カメラ・関口 俊明)
一塁手の連続守備機会無失策のプロ野球記録を更新したロペス
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