17歳・橋本大輝、世界切符!白井以来2人目の高校生代表も「これがゴールじゃない」

スポーツ報知
あん馬の演技をする橋本大輝(カメラ・矢口 亨)

◆体操 全日本種目別選手権最終日(23日・高崎アリーナ)

 世界選手権(10月、ドイツ・シュツットガルト)の代表選考を兼ねて決勝が行われ、男子はあん馬で3位になった市船橋高3年の橋本大輝(17)が残り2枠に入った。13、14年の白井健三以来、男子2人目の高校生代表。日本の弱点のつり輪で安定感を発揮した神本雄也(24)=コナミスポーツ=も初の世界代表。女子は残り1枠に松村朱里(18)=ジム・ネット体操教室=が入り、男女5人の代表がそろった。

 史上2人目の高校生代表となった橋本は、少し緊張した面持ちで表彰台に立った。慣れないマイクを向けられると少し考えながら「これがゴールじゃない。やっとスタートラインに立てた。最年少なので演技で勢いをつけたい」。幼い表情とは裏腹の力強い言葉を並べた。

 個人総合で争う4月の全日本選手権で7位、5月のNHK杯で6位と上位につけ、今大会の予選ではあん馬、跳馬、床運動で14点以上と安定感を見せた。決勝ではあん馬で長い手足を生かした躍動感ある美しい演技を披露。14・400点で3位に入り、3大会の総合力が評価され、代表入りを決めた。

2年半で急成長 体操を始めたのは6歳。兄の影響も大きかったが、04年アテネ五輪団体金メダルの冨田洋之氏(38)と握手する機会があり、心が動いた。母・祥子さん(52)にも勧められ競技を開始。「最初は嫌だった」というが、小学1年で技を覚え「楽しくなった」とのめり込んだ。

 根っからの負けず嫌い。小学校低学年の頃には年上の選手に割り込んで、レベルの高い床運動のひねり技などに挑戦した。コーチに止められると「俺だってできるのに」とすねた。高学年になると録画した世界選手権を繰り返し見て、技を研究。高校は実家から片道1時間30分かかる。朝は6時10分に家を出て、練習に打ち込み帰宅は午後10時30分になることもしばしば。大竹秀一監督(41)は「練習の虫。抑える方が大変。今やっている技は90%高校に入ってから習得した」と2年半で急成長を遂げた。

 日本代表を意識し始めたのは今年1月。代表合宿で、水鳥寿思監督に「日本代表を狙ってほしい」と言われ、「可能性をつかむために練習してきた」。チャンスを自らの手でつかみ、次は世界との戦いに挑む。「最年少ですけど、チームにいい演技で勢いをつけたい。(団体で)金メダルを取りたい」。日本に現れた若き新星が世界に羽ばたく。(小林 玲花)

 ◆体操の世界選手権代表 代表は男女とも5人。男子は4月の全日本選手権の予選、決勝の合計点を持ち点に争われる5月のNHK杯で上位3人を選出。残る2人は、全日本種目別選手権などの結果も踏まえ、団体への貢献度が高い選手を選んだ。うち1人は、NHK杯10位以内の選手。女子はNHK杯の上位4人と、全日本種目別までの結果から、団体での貢献度が高い選手1人を選択。女子は世界選手権で東京五輪の団体出場権の獲得がかかり、すでに決定している米国、ロシア、中国を除く上位9か国に入らなければならない。

 ◆橋本 大輝(はしもと・だいき)2001年8月7日、千葉県成田市生まれ。17歳。6歳から佐原ジュニアで競技を始め、市船橋高に進学。18年アジアジュニア選手権団体2位。長男で東海大大学院1年の拓弥さん、東海大3年の健吾さんも体操選手。164センチ、54キロ。趣味は音楽鑑賞。憧れの選手は田中佑典。実家では1.8ヘクタールの田で米のコシヒカリを作っている。

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