サニブラウン、日本選手権2度目2冠宣言「チャレンジャーではなく、追いかけられる立場」

成田空港に到着し帰国したサニブラウン(カメラ・竜田 卓)
成田空港に到着し帰国したサニブラウン(カメラ・竜田 卓)

 陸上男子100メートル日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(20)=フロリダ大=が20日、日本選手権(27日開幕、福岡・博多の森陸上競技場)に向け、拠点の米国から成田空港に帰国した。100メートル、200メートルともに優勝で2019年ドーハ世界陸上(9~10月)代表内定となる大一番。17年大会に続き、自身2度目となる短距離2冠の先には世陸本大会での躍進も大きく近づく。日本選手権の男子100メートルは27~28日、200メートルは29~30日に行われる。

 サニブラウンは、思わず目を見開いた。「お久しぶりです。1年半ぶりに帰ってまいりました」。黒基調のナイキのウェアに身を包み、耳のピアスもおしゃれ。集結した数十人の報道陣の多さに、少し驚きつつ頭を下げた。今月7日に全米大学選手権(米テキサス州)決勝で100メートル9秒97の日本新を記録。「満足のいく走りができて、こういう結果につながった」と充実感を漂わせた。

 優勝で世陸内定の日本選手権は、史上初の100メートル9秒台決着も視野の大激戦になる。100メートル自己記録9秒98の桐生祥秀(日本生命)、同10秒04の小池祐貴(住友電工)が一発勝負に懸けてくる。「自分はチャレンジャーではなく、追いかけられる立場」。18歳で2冠を達成した17年大会とは、まるで違う立ち位置も刺激になる。「日本で走ること自体が少ないので楽しみにしている。やることをやれば、おのずとタイムと勝利も見えてくる。100、200で優勝を目指したい」と堂々宣言した。

 日本タイトル2冠は、世陸を占う指標になる。世陸が初開催された83年以降、日本勢の100&200メートル2冠はわずか2人。困難な分、国内で圧倒的な力を示したスプリンターは世界でも爪痕を残した。03年大会200メートルで20秒03の日本新を出した末続慎吾(39)=イーグルラン=は、同年パリ世陸で日本短距離界初の200メートル銅メダル。17年のサニブラウンも、同年ロンドン世陸で200メートル7位入賞。「今回(ドーハ大会)も決勝にねじ込めればいいかな」と見据えるサニブラウンにとって、弾みの第一歩となる。

 期待は高く、前売り券は100メートル決勝がある28日が特に売れ行き好調で、S席(一律4000円)、A席(一般3000円)が完売。B席(同1500円)も販売が伸びているという。「一本一本、集中すれば走れる」。17年大会以来、2年ぶりの国内戦。飛躍した20歳が、度肝を抜く。(細野 友司)

 ◆男子100&200メートルのドーハ世界陸上代表選考 両種目とも代表枠は最大3。100メートルで10秒10、200メートルで20秒40の参加標準記録突破選手が日本選手権で優勝すれば即時内定。残り枠は〈1〉9月16日時点での世界ランキング上位者〈2〉参加標準を満たしたアジア選手権(4月)優勝者〈3〉参加標準を満たした強化委員会推薦者〈4〉アジア選手権優勝者で強化委員会推薦者、の順で優先して選ばれる。

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