ラグビー「ネーションズ選手権」断念 代表強化に影響

スポーツ報知

 自国開催のラグビーW杯開幕まで3か月となった20日、W杯後の日本代表に大きく影響を与える結論が出された。国際統括団体のワールドラグビー(WR)は19日(日本時間20日未明)、2022年からの新設を目指していた各国・地域代表による国際大会「ネーションズ選手権」の開催を断念すると発表した。21日の期限までに参加協会から全会一致での合意が得られなかった。参戦を表明していた日本は強豪国との対戦機会を確保する見込みがなくなり、代表強化に影響が出そうだ。

 日本協会は「ネーションズ選手権」の成否に関わらず、南半球4か国対抗(ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン)への参入意向を表明済み。しかし29日には役員改選が控え、新体制が発足する。新会長に就任する見込みの森重隆・現副会長は現体制下で「対国際を失敗したと思う。WRも南半球も。全てコミュニケーション不足が現状」と指摘。英語が堪能な岩渕健輔理事を専務理事に据える予定で、引き継いだ“課題”に向き合っていく。

 南半球サイドとは最高峰リーグ「スーパーラグビー」の日本チーム、サンウルブズを巡り何度も交渉してきた。しかし今年3月に20年限りでの除外が決定。協会とリーグ側の経緯説明に食い違いが生じるなど良好な関係とは言えない。このままでは代表、クラブレベルとも強豪との対戦が激減してしまう。新体制にはW杯後を見据えた国際的戦略、代表強化策の早期提示が求められる。

 WRは3月、昇降格による入れ替えがある3部制で開催する案を提示。1部は北半球の欧州6カ国対抗のチーム(ウェールズ、イングランド、アイルランド、フランス、スコットランド、イタリア)と、南半球4カ国対抗のチームに世界ランキング上位の日本、フィジーを加えた12チームが2組に分かれ、11試合のリーグ戦を実施するとしていた。

 しかし対抗戦の伝統を重んじる欧州勢のスコットランド、アイルランドが昇降格に反対。強豪国同士の対戦増による放映権料収入アップなどのメリットを考え議論が続けられていたが、全会一致ができなかった。ボーモント会長は「全会一致の合意が得られなかったのは当然失望している一方で、全協会のために国際ラグビーの価値を高める別の方法を探る努力を続ける」との声明を出した。

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