【巨人】菅野智之の思い…炭谷、小林、若手のこと、ケガは「今後の糧に」

9日に1軍復帰した菅野。エースの責任を背負ってマウンドに立つ
9日に1軍復帰した菅野。エースの責任を背負ってマウンドに立つ
試合中、炭谷(右)と話す菅野
試合中、炭谷(右)と話す菅野

 巨人・菅野智之投手(29)は、腰の違和感から9日のロッテ戦(東京D)で25日ぶりに復帰して6回2失点で白星を挙げ、16日の日本ハム戦(札幌D)でも7回3失点で2連勝を飾った。エースが考えていることを自ら記す連載「繋ぐ」(つなぐ)。第2回の今回は、復帰後2試合でバッテリーを組んだ炭谷から学んだこと、同学年捕手の小林について、ケガから得た教訓、思いなどをつづった。

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 5月21日に登録抹消となってから、この連載は休ませてもらっていました。ファンの皆さま、ご心配をおかけしました。

 4月のこのコーナーで、今年の新たな挑戦として「32試合先発」を目標に掲げました。昨年まで自己最多は27先発。中4日も中5日も当たり前、年間通して投げ続けることがチームのためになると思っていたので、離脱は本当に悔しかったです。申し訳なさと同時に、正直気持ちが萎えてしまった部分もありました。

 でも、落ち込むことは簡単です。前を向いてその日のベストを尽くしていこうと決めました。トレーナーさんはじめ、支えてくれた方には本当に感謝しています。見ている方も分かると思いますが、状態はまだ完璧ではありません。やれることは全てやってきましたが、本当に完全に治るのを待っていたらシーズンが終わってしまう、そんなに迷惑かけられないと思い、投げながら治していくことを選ばせてもらいました。

 一番良くないのは肩とか肘とか、腰以外の部分にくることです。痛みをうまくコントロールしながら、コンディションづくりをしっかりやっていく覚悟です。腰が原因で腰を痛めることはまずない。毎年毎年、同じ体じゃないということをしっかり胸に刻んで今後の糧にしていくつもりです。長い野球人生、こういう時も絶対に来るでしょうし、これもまた挑戦です。

 復帰後2試合、捕手は炭谷銀仁朗さんでした。公式戦で初めてバッテリーを組み、たくさん勉強になった部分がありました。一番思ったのは、銀さんは腹をくくっている。「コース狙い過ぎなくていいよ。ツーシームど真ん中でいいよ」とか。「ここは真ん中でもいいぞ」とかジェスチャーでも示してくれる。投手を楽にしてくれるなと感じました。

 勘違いしてもらいたくないのは、別に小林誠司が腹をくくっていない、という訳じゃないですよ。そんなつもりは1ミリもないですから。誠司とはこれまで、いろんなものを積み重ねてきた自負がありますし、誠司には誠司の良さがあって銀さんには銀さんの良さがある。どちらが良いとかいう話ではなく、プロでの年数をたくさん重ねている銀さんと組んで、新たな発見があったということです。

 よく配球と言いますが、配球って正解があるようでないというか。僕としては捕手のリードで抑えることはあっても、リードで打たれることってあまりないのかなと。投手がしっかり投げれば抑えられる。打たれたら投手の責任です。捕手の球種のサインに首を振る権利もある訳ですから。

 そういう点では、誠司には「ごめんな」と謝りました。僕がしっかり成績を残していないせいで出場機会が減っているのは間違いないことだから「悪いな」って。誠司は「俺のせいだから」って言うけど、僕がふがいないだけなので。

 誠司的には、僕との試合にかけている部分も少なからずあったはずです。「何とか智之の時に勝ちたい」というのはすごく伝わってきたので。でも、試合に出ない時もいろんな話をしますし、誠司はチームのことをすごく考えています。最大の目的は全員で一丸となって勝つこと。今後も誠司の力を借りる時は来るでしょうし、どういう状況でも同じ方向を向いて戦っていくことは変わりません。

 僕がケガで離脱していた間、若い投手が頑張ってくれました。それは感謝しないといけないと同時に、彼らにとっては大きなチャンスですからね。僕もあと5年もしたら「エースはこいつだ」とおびやかされ、奪い取られる時が来るのかな、とテレビで見ながら思ったりもしました。まだ負けるつもりはないですし、今のところ、そういう投手は見当たらないですけどね。

 チームは今、すごくいい雰囲気で試合をしています。交流戦優勝という目標が目の前にあるので、その力になれるようにベストを尽くします。(菅野 智之)

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