跳躍種目84年ぶりメダルへ!戸辺直人、歴史を刻む6歩

青空の下で入念にストレッチを行う戸辺(カメラ・矢口 亨)
青空の下で入念にストレッチを行う戸辺(カメラ・矢口 亨)

 陸上男子走り高跳びで日本記録保持者の戸辺直人(27)=JAL=がスポーツ報知の単独インタビューに応じ、自身の五輪観と競技の魅力を語った。陸上跳躍種目で五輪表彰台なら、男子三段跳び金など5個のメダルが出た1936年ベルリン大会以来84年ぶり。走り高跳びでは史上初の快挙となる。16年リオ五輪男子400メートルリレー銀メダルの飯塚翔太(27)=ミズノ=らタレントがそろう「10年世界ジュニア世代」の中心選手が、東京五輪で思い描く理想型とは―。(取材・構成=細野 友司)

 今年2月に2メートル35の日本新をマークし、戸辺を取り囲む世界はガラリと変わった。五輪、世界陸上で表彰台を狙える水準の記録。メダル獲得の夢が現実味を帯びてきた。

 「日本記録を出してから、かなり注目していただけるようになって、周りからの期待みたいなものを感じています。今季中にもう一度、日本記録を更新して、(2メートル)38くらいまでいけたらいいと思っている。そのくらいの持ち記録で世界選手権(10月、カタール・ドーハ)に出場して、本番ではメダル争いに加われるくらいの試合をしたい」

 飛躍を支えているのが、7~9歩で試行錯誤していた助走を6歩に固定したことだ。2歩ずつ3つの局面に分けて考え、決められた動作を体現することが好記録につながっている。

 「前半2歩は加速。バウンディングという、跳んでいくような動作をしながら加速していきます。次の2歩でカーブを描いて走りながら重心をしっかり下げて、最後の2歩は下げた重心を維持しながら踏み切る。6歩だと、少ない歩数でスピードを稼ぐのと、助走しながら踏み切りの準備をしっかりするのが大切になります」

 助走で加速し、体一つで自分の身長より数十センチ高いバーを跳び越えていく。必要な力をつける練習メニューも多岐にわたる。

 「跳ぶ練習は週に1回やるかどうか。それ以外はスプリントや体力を強化して技術以外も磨く練習をしています。本当に走り込み、という感じで、スタートダッシュの練習をする時には(短距離走のスタートで使う)スターティングブロックを使ったりもします。ウェートトレーニングは、特にシーズン中は重量を増やして強度を上げて、少ない回数でトレーニングすることで、体を重くせずに筋力自体を強くすることを意識していますね」

青空の下で入念にストレッチを行う戸辺(カメラ・矢口 亨)
穏やかな表情で話す戸辺
陸上フィールド種目の五輪メダリスト
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