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【プリンスオブウェールズS・血統分析】スタミナとパワーが要求される舞台…サドラーズウェルズ系種牡馬の産駒に注目

 小欄ではG1プリンスオブウェールズSについて血統面から狙いを立ててみたい。過去5年の血統傾向を振り返ると、3着以内馬15頭のうち11頭がサドラーズウェルズ系種牡馬の産駒。以下はデインヒル系が2頭、ミスタープロスペクター系が2頭という内訳だった。

 プリンスオブウェールズSは、スタートしてしばらくは下り坂ながら、最初のコーナーを過ぎると残り200メートルまでは延々と上り坂が続く。その高低差は20メートル近くあるとされており、百戦錬磨のマイケル・スタウト調教師をして「ベリー・タフレース」と言わしめるほど。スタミナとパワーが要求される舞台だけに、血統面ではサドラーズウェルズ系が幅を利かせているのだろう。

 サドラーズウェルズ系種牡馬のなかでも注目したいのはガリレオ。2017年には1着ハイランドリール、2着デコレーテッドナイト、3着ユリシーズと、ガリレオ産駒がワンツースリーフィニッシュを決めている。ほかにも2014年マジシャンと2016年ファウンドが2着に好走しており、アスコットへの適性は高い。

 今年の出走予定馬では、ヴァルトガイスト、マジカル、マジックワンドの3頭がガリレオを父に持っている。

 筆者のイチオシはマジカルだ。母は愛1000ギニー、ナッソーSなどG1・3勝を挙げたハーフウェイトゥヘヴン。全姉ロードデンドロンもロッキンジS、オペラ賞などG1・3勝、祖母カサンドラゴーはロイヤルアスコット開催のG2キングズスタンドS(芝1000メートル、現在はG1)優勝馬と、母系は申し分ない。

Galileo
鹿毛 1998
サドラーズウェルズ系

Sadler's Wells
鹿毛 1981
Northern Dancer
Fairy Bridge
Urban Sea
栗毛 1989
Miswaki
Allegretta
Halfway To Heaven
黒鹿毛 2005
ヌレイエフ系
Pivotal
栗毛 1993
Polar Falcon
Fearless Revival
Cassandra Go
芦毛 1996
Indian Ridge
Rahaam

マジカル血統表

 日本のディアドラは、父がデインヒル系のハービンジャー。父は現役時にロイヤルアスコット開催のG2ハードウィックS(芝約2400メートル)を3馬身半差で快勝すると、続くG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(アスコット競馬場・芝約2400メートル)を11馬身差かつコースレコード(当時)で大勝した。

ハービンジャー
鹿毛 2006
ダンチヒ 系

Dansili
黒鹿毛 1996
デインヒル
Hasili

Penang Pearl
鹿毛 1996

Bering
Guapa
ライツェント
青鹿毛 2007
サンデーサイレンス系
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995
サンデーサイレンス
キャンペンガール
ソニンク
黒鹿毛 1996
Machiavellian
Sonic Lady

ディアドラ血統表

 父系祖父のダンシリは、父として2014年のプリンスオブウェールズSを2分01秒90のコースレコードで制したザフューグを出している。父方に内包された強力なアスコット適性がディアドラをあと押しするはずだ。

 クリスタルオーシャンとシーオブクラスは、父が英ダービーや凱旋門賞を含めてG1・6連勝を決めた名馬シーザスターズ。先述したガリレオの8歳下の弟であるシーザスターズは、父がG1ロッキンジSを制したマイラーのケープクロスということもあり、スピードや瞬発力に優れている。

 クリスタルオーシャンは既にアスコットで実績を残しているが、これは母方の影響がありそう。半兄ヒルスター(父デインヒルダンサー)はロイヤルアスコット開催のG2キングエドワード7世S(芝約2400メートル)優勝、“キングジョージ”でノヴェリストの3着。G2プライドSなど重賞4勝の半姉クリスタルカペラ(父ケープクロス)は、アスコットのリステッド競走プリンセスロイヤルS(芝約2400メートル、現在はニューマーケット競馬場でG3として施行)の勝ち馬でもある。

Sea The Stars
鹿毛 2006
ダンチヒ 系

Cape Cross
黒鹿毛 1994
Green Desert
Park Appeal

Urban Sea
栗毛 1989

Miswaki
Allegretta
Crystal Star
栗毛 2000
ミルリーフ系
Mark of Esteem
鹿毛 1993
Darshaan
Homage

Crystal Cavern
栗毛 1992

Be My Guest
Krisalya

クリスタルオーシャン血統表

 一方のシーオブクラスは、クリスタルオーシャンとは違ってスピードを生かしたいタイプに映る。堅い馬場ならともかく、道悪での消耗戦になった場合の不安もある。同じシーザスターズ産駒でもアスコットに強い母方の血脈を持つ分、血統的にはクリスタルオーシャンが優位と見た。

 ◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、南関東版・競馬ブックと研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。

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