前田日明氏が発した「令和」を生きるプロレスラーへの警鐘…「受け身を丁寧に取るっていうのが大事だよ」

小橋建太(左)と前田日明氏
小橋建太(左)と前田日明氏

 元プロレスラーの前田日明氏が10日、後楽園ホールで行われた元プロレスラーの小橋建太がプロデュースするプロレス大会「Fortune Dream6」に登場。リング上で小橋とのスペシャルトークで対談した。

 現役時代は、小橋が全日本からノア、前田氏は新日本からUWF、リングスと別団体で戦っていたため、まったく接点がなかった両者。昨年8月31日に後楽園ホールで行われた試合中のケガで長期欠場中の高山善廣を支援するイベント「TAKAYAMANIA EMPIRE」に互いが参加した際に初対面したことがきっかけで今回の対談が実現した。

 「20分1本勝負」の対談で前田氏と小橋は、対談では前田氏が1988年5月12日の新生UWFの旗揚げ戦でリング上での挨拶で発した「選ばれし者の恍惚と不安、2つ我あり」にまつわるエピソードや共に若手時代にスタン・ハンセンのラリアットの餌食にあった共通点、私生活で互いの子育ての悩みなども明かし、瞬く間に制限時間の20分が終了した。

 対談の最後に前田氏は今のプロレス界へのメッセージを送った。「選手のケガが昔と違って大けがが多くて、一生どうかなっていうケガが」と切り出すと、リングに上がる前に控室で若い選手から「アドバイスをください」と言われたことを明かし「受け身を丁寧に取るっていうのが大事だよ、練習をするっていうのが大事だよって言ったんです」と伝えたという。

 その真意を「長く現役やっていると、アゴに一発、ドロップキックとかをもらって、試合終わった時にどうやったかって覚えてないことがあるんです。そういう時に中途半端な受け身取って首痛めたとか折ったとかになっちゃうから、嫌っちゅうほど受け身の練習が大事なんです」と呼びかけた。その上で「レフェリーが選手の様子をよく見て、意識が飛んでいる状態なのか判断して見極めてレフェリーの方から選手をコントロールして危険を予防してもらいたい」と訴えると、小橋は深くうなずいていた。

 現役時代、キックと関節技を武器にしたUWFスタイルで相手を攻撃するプロレスを得意としていた前田氏。一方の小橋は、極限まで相手の技を受けきる徹底した受け身の「四天王プロレス」で一時代を築いた。スタイルは違えど、自らが歩んだ道を振り返った上で今のプロレスラーへ贈る言葉は「受け身」の大切さだった。

 技の激しさで観客を魅了する一方で首や頭部への重傷で長期欠場に追い込まれた選手が続出している事実。前田氏の言葉は、「令和」を生きるプロレスラーへの警鐘だった。(記者コラム・福留 崇広)

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