村田諒太に世界王者請負人が太鼓判「間違いなく勝てる」…指導歴30年の名伯楽

ブラント攻略に向け、村田(右)に戦術面をアドバイスしたトレーナーのケニー・アダムス氏
ブラント攻略に向け、村田(右)に戦術面をアドバイスしたトレーナーのケニー・アダムス氏

◆報知新聞社後援 プロボクシング ▽WBA世界ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ 王者ロブ・ブラント―同級3位・村田諒太(7月12日、エディオンアリーナ大阪)

 「村田は間違いなく勝てる」―。前WBA世界ミドル級王者・村田諒太の王座奪回に、世界的名トレーナーが“太鼓判”を押した。村田は13日、都内の帝拳ジムで練習を公開。9日に王者ロブ・ブラント打倒の“作戦参謀”として29人の世界王者を育てたケニー・アダムス・トレーナー(78)が来日。「相手に攻撃させないで打て!」と、約30年も指導経験のある米軍方式の戦術で、村田にさらなる刺激を与えている。

 「プレッシャー、プレッシャー! プレッシャー! プレッシャー!!!」。参謀の“ゲキ”が村田を鼓舞する。3回のミット打ちなど約1時間半、汗をかき続けた前王者。元世界3階級王者ホルヘ・リナレスの弟で元日本ミドル級1位のカルロス・トレーナー(30)のミットめがけて打ち込まれるワンツー、ボディーのコンビネーションの重たい打撃音に、アダムス氏は何度もうなずいた。

 「村田の右ストレートはいいね。前回のブラント戦では、強みの右を打ち込めなかった。怖がらず、自分から前に出てプレッシャーをかけてワンツー、ワンツーと打ち続けることが大事だ」と同氏。米陸軍時代もボクシングをし、1984年のロサンゼルス五輪で米国代表アシスタントコーチ、88年のソウル五輪で監督を務め、4階級制覇のパーネル・ウィテカー(ロス・ライト級金)、リディック・ボウ(ソウル・スーパーヘビー級銀)ら金12、銀4、銅3のメダル獲得に貢献した。

 プロでは、WBA世界バンタム級スーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)のトレーナーなど、これまで29人の世界王者を指導してきた。その確かな手腕は、元世界ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)や6階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン)らからも助言やサポートを頼まれたこともある。

 「相手に攻撃をさせないで自分が打つということを自分は軍で覚えた。一連の動きは攻撃で始め、攻撃で終えること。ボディーで相手の足を止めて打つ。鍵はボディーだよ」。この日のミット打ちやクッション打ちでも、村田はボディーを繰り出し続けた。

 「手を出し続けろ、とか、いろいろと見方が違う。何より、明るくていいですね」と村田。試合まで1か月を切ったが「いい感じで来ている。来週はもっときつくなるが、崩さないよう、けがをしないようにしたい」と気を引き締めた。(谷口 隆俊)

 ◆ケニー・アダムス 1940年9月25日、米ミズーリ州生まれ。78歳。12歳からボクシングを始め、米陸軍入隊後も続けた。アマでの経験は200戦以上。84年ロス五輪で代表アシスタントコーチ、88年ソウル五輪で監督を務めた。プロトレーナー転向後はイベンダー・ホリフィールド、ロイ・ジョーンズ・ジュニア(以上米国)、エドウィン・バレロ、ホルヘ・リナレス(以上ベネズエラ)らを指導。2010年に同州のスポーツ殿堂入りした。

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