没後10年、三沢光晴グリーンが復活した6・13…金曜8時のプロレスコラム

GHCヘビー級王者時代の三沢光晴さん
GHCヘビー級王者時代の三沢光晴さん

 全日本プロレスで三冠ヘビー級王者、プロレスリング・ノアでGHCヘビー級王者だった三沢光晴さん(享年46)が2009年6月13日に亡くなってから、10年になる。命日の13日はエディオンアリーナ大阪(第二競技場)でプロレスリング・ノア「三沢光晴メモリアル2019 in OSAKA」が開催され、CS日テレジータス(G+)では9日に東京・後楽園ホールで開催された「三沢光晴メモリアル2019 in TOKYO」が放送された。

 今年の「三沢光晴メモリアル」は、特別なものとなった。それは今年、封印したはずの三沢時代のノアのエメラルドグリーンのマットが限定復活したからだ。プロレスリング・ノアは今年2月にオーナが代わり新体制となり、3月10日の横浜文化体育館大会からマットが緑から白に変更。新しいロゴも「NOAH」の「O」が赤になったものに変わり、誰もそうだとは言わないが、明らかに“脱・三沢”へと舵を切っていた。

 その時から「三沢光晴メモリアル」のリングはどうなるのかと気になっていた。それをも断ち切って新しい船出を強調して覚悟を示すのか、と。だが大会ポスターが発表され、赤い「O」が緑になっていたのを見て、ホッとした。そして、緑のリングをよみがえらせたのだ。

 旧ロゴ、G+のロゴ、そして、三沢時代から変わらないスポンサー、ザ・リーブのロゴもそのままだ。やはり、緑のリングはいい。2000年8月に三沢さんがノアを旗揚げした時、緑がまぶしかった。全日本プロレスから独立し、覚悟を決めた緑。全日本だけでなく、新日本も同じブルーだから、両メジャー団体を超越して三沢が描く新しいプロレスを強調する緑となった。

 三沢さんは旗揚げに際してこう話していた。「ノアの方舟。沈まずにプロレスを守る。具体策なんかない。すべて個人に任せる。ただ言えることは、みんなが好きなことをやればいい。自由に何でもやらせたい。もちろんオレも好きにやるよ」

 だからリングも好きな色に変えた。ディファ有明、有明コロシアム、日本武道館、東京ドーム…、緑のリングは何より野外で映えた。三沢さんが亡くなってからだが、ショッピングモールのサンストリート亀戸(東京・江東区)でのイベントで、上階のバルコニーから見下ろした緑のリングはテーマパークのように見えた。そのサンストリート亀戸も閉店した。時代はどんどん変わっているのだ。

 現在のノアのエースでGHCヘビー級王者の清宮海斗(22)は、「テレビの中のヒーロー」と少年ファンとしての記憶でしか三沢さんを知らない。ノアから米WWEへ旅立ったKENTA(ヒデオ・イタミ)は、新日本プロレスへの凱旋を選択した。

 早すぎる時代の流れもある。日テレジータスの三沢特番の最後に、予定外だった「さようなら青木篤志」が組み込まれた。今月3日にバイク事故のため41歳で亡くなった全日本プロレスの世界ジュニアヘビー級王者・青木篤志さんの追悼映像が紹介された。ノアでデビューした青木さんの緑のマットでの激闘が流れた。緑のキャンバスにしみついた19年の歴史は重い。(酒井 隆之)

 ◆プロレスリング・ノア「三沢光晴メモリアル2019 in OSAKA」(13日・エディオンアリーナ大阪第2競技場)=観衆885人(超満員)

 ▽シングルマッチ
 〇稲村愛輝(6分44秒、逆エビ固め)岡田欣也●

 ▽タッグマッチ
 〇モハメド ヨネ、クワイエット・ストーム(8分21秒、ラリアット→片エビ固め)齋藤彰俊●、井上雅央

 ▽8人タッグマッチ
 田中稔、〇Hi69、大原はじめ、NOSAWA論外(7分52秒、ストゥーカスプラッシュ →片エビ固め)熊野準、クリス・リッジウェイ、宮脇純太●、諸橋晴也

 ▽6人タッグマッチ
 〇拳王、マサ北宮、小峠篤司(15分28秒、ダイビングフットスタンプ→片エビ固め)清宮海斗、原田大輔、タダスケ●

 ▽GLOBAL Jr. TAG LEAGUE 2019 優勝決定戦
 小川良成、〇鈴木鼓太郎(24分16秒、タイガードライバー91→エビ固め)HAYATA、YO‐HEY●

※小川&鈴木組が優勝!

 ▽三沢光晴メモリアルマッチ
 〇谷口周平(17分52秒、変型キャメルクラッチ)丸藤正道●

 ▽GHCタッグ選手権試合
 〇杉浦貴、KAZMA SAKAMOTO(28分0秒、フロントネックロック→TKO)中嶋勝彦●、潮崎豪

 ※第49代王者が2度目の防衛に失敗。第50代王者が誕生。

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