【巨人】炭谷、初スタメンの古巣・西武戦で“恩返し”の逆転2点打

4回無死二、三塁、炭谷が中前に逆転の2点打を放つ(投手・十亀、捕手・森)
4回無死二、三塁、炭谷が中前に逆転の2点打を放つ(投手・十亀、捕手・森)
8回2死満塁、亀井の二塁打で一塁から本塁へ突入する炭谷
8回2死満塁、亀井の二塁打で一塁から本塁へ突入する炭谷
捕手・森のタッチをかわし生還した炭谷
捕手・森のタッチをかわし生還した炭谷

◆日本生命セ・パ交流戦 西武4―9巨人(12日・メットライフドーム)

 巨人は、古巣・西武戦初スタメンとなった炭谷が4回に逆転2点打を放ち、これがV打となった。初回には亀井が自身8年ぶりの初回先頭弾、さらに8回ダメ押しの3点二塁打を放ち4打点を挙げる活躍。打線が前日の3安打完封負けから一転、9得点と奮起し、西武を下した。先発の田口は4回途中4失点で無念の降板。今季初勝利はお預けとなった。

 古巣への感謝の思いを乗せた打球は中前で弾んだ。スライディングで三塁ベース上にたどり着くと、炭谷に自然と笑みがこぼれた。「何とかしたいという思いだった」。逆転を許した直後の1点を追う4回無死二、三塁。十亀の内角の変化球をはじき返した。中堅から捕手への送球間に二塁へ。相手の悪送球などで、もたつく守備の間に三塁まで到達した。逆転の2点適時打(記録は単打)だ。

 フル出場し、計5投手をリード。「1点でも少なくいっておけば、チャンスは必ずくる」と言い聞かせた。原監督も「打つ方でも存在感ありましたし、(守備では)バッテリーともに一体となっている感じが素晴らしい」と褒めちぎった。

 今季から巨人に新加入した炭谷にとって、この交流戦が古巣とのシーズン初対戦。前日11日の同戦(メットライフ)では出場がなかったが、この日はスタメン出場。球場のスタメン発表時と第1打席は西武ファンからも温かい拍手で迎えられた。

 思い入れの強い球団相手だけに燃えていた。入団から13年間、お世話になった西武では交渉の席で何度も残留を要請された。渡辺SD兼編成部長(現GM)らの熱い言葉とともに金額面でも予想以上の提示額を受けた。「気持ちは伝わった」。だが、プロとして一番大事にしたのは「試合に出たい」という純粋な思いだった。

 巨人入りを決断し、プロ2年目から自主トレでお世話になっていた城島健司氏(元阪神)に電話をかけた。すると、こう言葉を受けた。「試合に出てナンボやぞ。行ってよかったんじゃないか」。尊敬する先輩の言葉で決断が正しかったことを確信できた。

 これで首位・広島とのゲーム差は1・5に迫った。13日に交流戦3カード連続勝ち越しを狙う。「また明日全力でいきたい」。義理人情に厚い男、銀仁朗。はつらつとしたプレーから巨人ファンにも西武ファンにも熱い思いは伝わったはずだ。(小林 圭太)

 ◆激走!本塁滑り込みリクエスト成功

 炭谷は足でもみせた。8回2死一、二塁では四球を選び満塁の好機を演出。亀井の左翼線二塁打で一塁から本塁へ激走し、スライディング。際どいクロスプレーとなり一度はアウト判定となったが、原監督のリクエストが成功。敵を突き放す8点目を足でもぎ取った。試合後は「自分でも分からなかったので、『アウト』と言われてガックリしていたんですけどね」と笑った。

試合詳細
4回無死二、三塁、炭谷が中前に逆転の2点打を放つ(投手・十亀、捕手・森)
8回2死満塁、亀井の二塁打で一塁から本塁へ突入する炭谷
捕手・森のタッチをかわし生還した炭谷
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