【日本ハム】毒づきから信頼される吉田輝星へ…金足農の恩師・中泉監督手記

18年夏の大会で決勝進出を決めた金足農・吉田(左)と中泉監督
18年夏の大会で決勝進出を決めた金足農・吉田(左)と中泉監督

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム2―1広島(12日・札幌ドーム)

 日本ハムのドラフト1位右腕、吉田輝星がデビュー戦を飾った。プロ初先発で広島打線を5回まで84球、4安打4奪三振1失点。1点リードのまま降板し、4投手で守り切った。直球の割合が80%と強気な投球で押し、MAXは147キロを計時。初回1死満塁を無失点で切り抜けるなど金足農時代の粘りもよみがえった。母校の恩師・中泉一豊監督がまな弟子のプロ1勝を祝い、本紙に手記をつづった。

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 吉田には小さい時からプロになるという目標がありました。高校1年夏から試合で投げ、2年で主力。当時は精神的に幼い面がありました。口はあまり良くなく、(味方のプレーに)毒づくようなところも見えていた。選手間ではそういった態度に対して信頼しきれないような部分がありました。

 主力がみんなに信頼されるためには、人として信頼されることが大事です。そういった面は2年の冬合宿後から良くなっていったと感じます。冬場のきつい練習を「みんなでやっていこう」と必死に引っ張る姿を見て、周りの見る目が変わっていきました。

 例えばランニングでは「自分は投手なので人より多く走らないと」と、最後尾からスタートしてトップで帰ってきました。全体練習後の走り込みもよくやっていました。どちらかと言えば走るのは嫌いだったと思いますが「チームを背負うためには走らなければいけない」という姿が、周囲にも見えていたんだと思います。支えになったコーチたちの力も大きかったと感じています。

 プロ野球で活躍したいという目標、気持ちは早い段階で分かっていました。秋田大会、甲子園が終わるまでは大学進学という流れがありましたが、甲子園の高いレベルで通用したことや、侍ジャパンの経験で、高卒のタイミングでプロに行きたいという気持ちになったのだと思います。最終的に「プロでやりたいです」という彼の気持ちを尊重したことを覚えています。

 プロの世界に入ってからのこともずっと話してきました。「急がなくてもいい。1年目はプロの世界を感じて、1年ごとに目標を立ててやっていこう」と。ですから、いまはそれほど連絡は取っていません。世界が違うので余計なことを言えない思いもあるし、プロですから自分で乗り越えていってほしい。もちろん相談があれば親身になって聞いてあげたい。チームメートに信頼される投手になって、長く続けてほしいと願っています。

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