弘前学院聖愛、延長サヨナラで初の東北王者!V打の桜庭「みんなでつかんだ優勝」

優勝した弘前学院聖愛の選手たち
優勝した弘前学院聖愛の選手たち

◆高校野球春季東北大会 ▽決勝 弘前学院聖愛5x―4明桜=延長10回=(11日・荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた)

 初優勝だ! 決勝で弘前学院聖愛(青森2位)が明桜(秋田1位)に5―4でサヨナラ勝ちし、春秋通じて初の東北王者に輝いた。4点差を追いつき、延長10回1死一、二塁で4番・桜庭脩永(しゅうと)左翼手(3年)が、左越えにサヨナラ適時二塁打を放った。我の強い個の集まりだったチームが一体感を目標に団結し、今大会は4戦中3戦で逆転勝利。この勢いのまま、夏の全国高校野球選手権青森大会(7月9日開幕、はるか夢ほか)に進む。

 両手を広げて笑顔をみせながら、弘前学院聖愛・桜庭はチームメートの元へ駆け寄っていった。延長10回1死一、二塁で外角低めのスライダーをたたき、左翼手の頭上を越えるサヨナラ二塁打。桜庭は「みんなでつかんだ優勝だと思う。打ててホッとした」。春秋通じて初めて東北の頂点に立ち、原田一範監督(41)は「試合をやるたび粘り強さがみえた。選手の成長に驚いています」と振り返った。

 “一体感”でチームが変わった。1年時からレギュラーの田崎陸遊撃手ら、現3年生は能力の高い選手が多いが、指揮官は「良く言えば勝ち気、悪く言えばわがまま」と評した。昨秋は悪い面が噴出し、県大会1回戦で敗退。その後、主将を田崎から斎藤悠輔外野手(3年)へ変更し、選手間で話し合って、一体感をテーマに再出発した。

 コーチの提案で選手同士が1対1で向き合い、互いの良い点と悪い点を伝えて理解を深めたり、「誰とでも分け隔てなく話せるのが自分の良いところ」という斎藤主将を中心に、頻繁に意見を交換。また今年3月、「最後は勝って終わりたい。その覚悟として決めた」と、これまで黒石市の自宅から通っていた田崎が寮に入り、仲間と寝食を共にするようになった。

 「メンバー外や後輩とたくさん話して、気持ちが分かるようになったし、視野が広がった」と田崎。原田監督は「田崎から寮に入りたいと聞いたとき、チームは変われると思った」と明かした。固い絆は今大会の戦いぶりにも表れ、準々決勝以降の3試合はすべて逆転勝利。この一戦も3回に4点を先制されたが、7回に5番・山下銀河一塁手と6番・三上和(なごむ)三塁手(ともに3年)の2者連続弾で1点差とすると、8回に併殺崩れで同点。桜庭の一打につなげた。

 約1か月後には夏の甲子園をかけた青森大会が始まる。「(東北大会優勝で)自信になった。夏は絶対に優勝します」と斎藤主将は力強く宣言。結果をつかんでさらに一体感を増したチームが、2013年以来6年ぶりの聖地を目指す。(有吉 広紀)

 ◆弘前学院聖愛・今大会の逆転劇VTR

 ▽準々決勝・東北学院戦(9日)

 2―3で迎えた5回に3番・古舘の適時打で同点に。6回から背番号1の左腕・下山が無安打投球で流れを作ると、9回1死満塁から8番・成田の右前適時打で4―3とサヨナラ勝ちした。

 ▽準決勝・仙台育英戦(10日)

 1回に4番・桜庭の適時打で2点先制も、その後3―6回と毎回失点してリードを許した。3―4の7回に2点を挙げて再逆転も、8回に2点を奪われて5―6。しかし9回に3番・古舘の左前2点適時打が飛び出し、7―6で逃げ切った。

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