堂安律、MF久保の台頭も焦ってるのは「自分の出来」

エルサルバドル戦の後半、途中出場した久保(手前)のドリブルを見つめる堂安
エルサルバドル戦の後半、途中出場した久保(手前)のドリブルを見つめる堂安
イベントに登場した(左から)北島康介氏、綾瀬はるか、堂安
イベントに登場した(左から)北島康介氏、綾瀬はるか、堂安

 サッカー日本代表MF堂安律(20)=フローニンゲン=が、親善試合のエルサルバドル戦から一夜明けた10日、スポーツ報知のインタビューに応じた。

 昨年9月に代表デビューしてすぐレギュラーを奪ったが、現在は6試合連続無得点。MF久保建英(18)=F東京=の台頭で早くも“追われる身”となっている現状や、今夏の移籍希望についても語り尽くした。南米選手権に参加する日本代表は、11日に再集合してブラジルへ出発する。(取材・構成=金川 誉)

 フル出場して無得点に終わったエルサルバドル戦後。堂安は珍しく取材エリアで立ち止まらず、早足に通過した。だがこの日は明るく、話し好きな普段通りの姿で取材に応じた。

 「この半年でぶち当たった壁も、自分にとって意味があると思っています。この(代表での)2試合、良くなかったことも分かっている。ただ、それを自分で素直に受け止めるところは自分の良さだと思うし、この半年間で当たった壁は成長のためです」

 昨年9月11日のコスタリカ戦。20歳で代表デビューし、3戦目の強豪・ウルグアイ戦で代表初ゴール。一気にレギュラーを奪うと、1月のアジア杯には「僕が優勝させてやるという気持ちでやる」など強気な発言で自らを奮い立たせた。しかし6試合で2得点にとどまり準優勝。フローニンゲンでも1年目の昨季は9得点だったが、今季は5得点に終わった。

 「この半年、ゴールに向かう意識が強まったんです。その分、ボールを持った時の余裕がないというか。全てゴールを見ちゃっている。スプリントの数もゴール前に入る数も増えた。実際、今回もヘディングがうまかったら2~3点取れていた。『得意じゃないことはやらない』じゃなくて、得意じゃないことをトレーニングすることを考えています。点を取ることにはこだわりたいので」

 自身が“停滞”している間に、同じ左利きのアタッカー・久保が代表入り。ポジションもかぶる20歳が、わずか1年で18歳から追われる立場となった。親善試合に向けた合宿中には「焦る自分もいる」と発言した。

 「建英は(代表に)入ってくるやろな、って予想していたし、驚きはないんですよ。強がりでもなく、オランダで若くてすげえやつを見てるんで。(アヤックスの)DFデリフトは(19歳で)CLの準決勝にキャプテンで出ているんですよ。建英が来たから焦っていると思われるかもしれないけど、僕は自分の出来に焦っている。そういう意味で言ったんです」

 代表で結果が出ないと「堂安を外せ」などという批判も目に入るようになった。SNSを通じ「消えろ」など過激なメッセージが届くこともあるという。

 「僕のことを嫌いな人も増えたと思う。(言いたいことを言う)キャラなんで。どれだけ批判されても、点取ったら終わり。今やからこそスタイルは貫きたいと思っているし、結果で見せつけます。落ちた時期に考えて、跳ねたときの成長がすごいと思っている。見ててください。大口宣言で大丈夫です」

 爆発的成長を見据え、今夏には2年間エースとして君臨したフローニンゲンからの移籍を模索中だ。

 「プレミア(リーグ)に行きたいけど、最近考えるのは下位のチームに行くとしんどいなと。それなら他のリーグの上位3~4チームからオファーが来れば魅力に感じるかもしれない。リーグで絞るんじゃなく、来た時に判断したい。この2年で成長したとは思うけど、もっと壁にぶち当たりたい気分なんです。それが代表で言うと今なのかもしれない。(東京)五輪があるからとか(9月にW杯)予選があるからとかでは選ばない。とりあえず勝負したいです」

 〇…堂安はこの日、都内でコカ・コーラ社主催の「東京2020五輪聖火ランナー公募キャンペーン」イベントに参加。女優の綾瀬はるからと共に聖火リレーの疑似体験などを行った。中心選手としての期待がかかる東京五輪については「今までは通過点と話してきたんですけど、価値観は変わってきた。今は(ブラジル代表FW)ネイマールが出る時代。何としても優勝したい」と意気込んだ。

 ◆堂安 律(どうあん・りつ)1998年6月16日、兵庫・尼崎市生まれ。20歳。G大阪時代の2015年5月27日のACL・FCソウル戦で、クラブ史上2番目に若い16歳11か月11日で公式戦デビュー。同6月3日の鹿島戦でクラブ最年少J1デビュー。16年U―19アジア選手権MVP、17年U―20W杯にも出場した。昨年6月にフローニンゲンへ期限付き移籍し今年4月に完全移籍。9月11日のコスタリカ戦でA代表デビューし、国際Aマッチ15試合3得点。172センチ、70キロ。

エルサルバドル戦の後半、途中出場した久保(手前)のドリブルを見つめる堂安
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