ドラフト候補の創価大・杉山晃基、初回に捕手の二塁送球直撃も7回1失点 5年ぶり初戦突破

7回1失点の好投でチームの勝利に貢献した創価大・杉山(カメラ・関口 俊明)
7回1失点の好投でチームの勝利に貢献した創価大・杉山(カメラ・関口 俊明)

◆全日本大学野球選手権 ▽1回戦 創価大6―1大工大(10日、東京ドーム)

 開幕戦に登場した今秋ドラフト候補の154キロ右腕、創価大(東京新大学)・杉山晃基投手(4年)が7回1失点と好投。捕手の二塁送球が直撃するアクシデントもあったが、変化球中心に組み立て、チームを5年ぶり初戦突破へと導いた。

 自分の体に向かってくるボールが、杉山の視界には入っていた。二盗を阻止しようと投げた捕手の送球が、マウンドでしゃがんだ右背中を直撃。初回1死一塁、試合開始早々のアクシデントに「見えてたけどよけられないなと。痛かったです」と苦笑した。それでも、MAX149キロをマークするなど立て直し、7回5安打1失点、6奪三振の力投で勝利を呼び込んだ。

 災いを福に変えた。立ち上がりは初戦の硬さから制球が定まらず、2番打者にはストレートの四球を与えていた。「力みだったり、いつもとマウンドが違った影響はあった。痛かったけど、あれで力が抜けて変化球もまとまった」。後半、実は痛みで速球を投げるのが難しい状態だったが、スライダー、フォークで組み立てる器用さも見せた。

 教訓を糧にした。昨年のこの大会は、初出場だった宮崎産業経営大(九州地区大学南部)戦に先発し、8回途中5失点で負け投手。「全国で勝つ難しさは分かっている。勢いのあるチームが多いし、点を取られるとどんどん流れが悪くなる。先取点を与えないように意識しました」。アクシデント後にあえてギアを上げ、後続をねじ伏せた。

 スカウトの評価も上々だ。巨人・野間口スカウトは「もっと真っすぐで押してもいい。力を入れているボールは魅力」と評価した。11日の2回戦では昨年優勝の東北福祉大(仙台六大学)が相手。「そこで本当の姿が出るかも」と同スカウト。強敵を相手に覚醒したとき、一気に大会の主役へ躍り出る。(山口 泰史)

 〇…創価大の今秋ドラフト候補で2番手で登板した望月大希も、2回を完全リリーフ。「1年ぶりの東京Dで持ち味が出せた」と汗をぬぐった。2年夏には難病のIgA腎症と診断され、へんとうを除去する手術。「自覚はないけど検査の数値がよくなかった。体は動けるのに、練習できなかった」と振り返った。右肘も痛めるなど苦しい時間を過ごしたが「体の強さ、スタミナがついた」と完全復活。杉山、小孫竜二とのプロ注目トリオで、日本一を目指す。

 ◆杉山 晃基(すぎやま・こうき)1997年6月25日、東京・葛飾区生まれ。21歳。梅田小1年から東京北砂リトルで野球を始める。日本ハム・清宮は2年後輩。立石中では墨田ポニーに所属。2年途中から投手に転向し、3年時にエースとして全国大会準優勝。盛岡大付では2年春からベンチ入り。2年夏は県大会でベンチ入りも甲子園ではベンチ外。2年秋から背番号1を背負った。大学では1年春から登板しリーグ戦22連勝中。183センチ、84キロ。右投左打。

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