【楽天】銀次、5日間で2度1試合5安打…記者が選ぶ月間MVP

スポーツ報知
5月9日のソフトバンク戦でサヨナラ打を放ち祝福される銀次

◆楽天4x―3ソフトバンク(5月9日・楽天生命パーク)

 最も印象的な活躍をした選手を選ぶ楽天の「月間MIP」。5月は、月間で打率3割3分3厘と好調だった銀次内野手(31)です。

 5月9日のソフトバンク戦、3―3で迎えた9回無死一、二塁だった。主将・銀次がバスターを敢行した。ボテボテの当たりが誰もいない二塁の定位置付近に転がると、楽天生命パークの観衆は総立ちになった。二塁走者・島内が生還し、首位を相手に2試合連続でのサヨナラ勝ち。殊勲の右前適時打を放った銀次は、お立ち台で「打球はどうあれ、チームが勝ったので最高です」と声を張り上げた。

 初球はバントを試みたが、ファウルに。その際、相手一塁の内川が猛然とチャージしてきたのを見逃さなかった。実は打席に入る前、小谷野栄一打撃コーチ(38)が「チャージしてきたら、打っていいからな」と耳打ちしていた。

 2球目もサインはバントだった。だが前進守備の内川が、さらにチャージを強めてきた。そして二塁の川島は一塁カバーに。とっさの判断でバスターに切り替えた主将は「内野がガラガラに空いていたので、思い切って打ちにいった」と胸を張った。

 4月は月間打率2割2分2厘と低調だった。だが「始動のタイミングを早める」など、フォームに微調整を加えた。すると自慢の打棒が復活。8日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)、12日のオリックス戦(ほっともっと神戸)ではともに球団最多タイ記録となる5安打の大暴れ。5日間で、2度の1試合5安打の離れ業をやってのけた。

 打撃陣では茂木、浅村、ブラッシュらの活躍も光ったが、主将としてもチームを引っ張る31歳を、5月のMIPとした。(高橋 宏磁)

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