茂木健一郎氏、田口被告の土下座に「やりすぎではないか」「時代錯誤」…ツイッターに連続投稿

保釈後に土下座した田口淳之介被告
保釈後に土下座した田口淳之介被告

 大麻取締法違反(所持)の罪で起訴された「KAT―TUN」の元メンバー田口淳之介被告(33)が7日の保釈直後、警察署の玄関前で土下座したことについて、脳科学者の茂木健一郎氏(56)がツイッターへの連続投稿で見解を明らかにした。「あれはやりすぎではないか」「土下座は時代錯誤」「薬物の使用は犯罪というよりも公衆衛生上の問題」などと記している。6本の連続ツイートは以下のとおり。

 「元KAT-TUNメンバーの田口淳之介さんが保釈されたときに、土下座をされて謝罪されたことだけれども、ぼくは、もともと薬物の使用は犯罪というよりも公衆衛生上の問題だと思っているし、御本人が反省されているのはわかるけれども、あれはやりすぎではないかと思う。」

 「田口さんの土下座を「強要」するような世間があるとしたら、そんな世間は間違っているし、しかし反応を見ていると、そんな世間があるわけでもないようで、つまり、田口さん側が土下座をするということを決められてやって、世間側はどちらかというと「やりすぎなんじゃないか」と思ったのだろう。」

 「土下座が問題だと思う理由の一つは、ドラッグに手を出したり、依存症になられてしまう方は、日常でストレスを感じたり、心のバランスを崩すことがきっかけになることも多いわけで、そのようなことを起こりにくくするためには心の平穏を保つことが大切で、土下座はそのような平穏に反すると思う。」

 「土下座をするという行為、(あってはいけないことだけど)土下座を強要するという行為は、心の平穏から離れていく分、それだけ、ドラッグに依存してしまうかもしれない心の状態に近づいていってしまうわけで、そういうことをせずに、心の平穏をあくまでも保たれたほうがよいのだと思う。」

 「田口さんは、土下座などしないで、一礼して、おだやかに、しずかに、自分の思いを言われればよかったのだと思う。土下座は時代錯誤だし、以上にのべたような理由で、心の平穏から離れて適切ではなかったと感じた。」

 「ところで、以前から言っていることだけど、◯◯容疑者と書いたあとは、今度は◯◯被告と、判を押したように呼称を並べるメディアの姿勢には心底あきれている。田口さん、田口氏でなんの問題もない。メディアの思考停止は、報道機関の名に値しない。ほんとうに恥ずかしいことだと思う。」

 田口被告は保釈された7日夜、警視庁東京湾岸署の正面玄関前に黒のスーツ姿で現れ、立ったまま約2分間「金輪際、大麻など違法薬物、犯罪に手を染めないことをここに誓います」などと謝罪。その後に膝をつき、約20秒間、雨でぬれた地面に頭をこすりつけて土下座した。

芸能

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×