【二宮寿朗の週刊文蹴】久保建英の「香川的デビュー」もアリでは?

ミニゲームでボールを追う久保(右奧は香川=カメラ・竜田 卓)
ミニゲームでボールを追う久保(右奧は香川=カメラ・竜田 卓)

 えー! せっかく久保建英のA代表デビューを見ようと思ったのに~。ため息をついたサッカーファンは多かったはず。久保はトリニダード・トバゴ戦のベンチから外れ、岡崎慎司らとともにスタンドから観戦した。

 招集した以上は極力試合に使うべきという意見はあるだろう。しかし森保一監督は先に控える南米選手権を見据え、まずは代表の環境に慣れさせることを優先させた。映像では岡崎と会話する姿が映し出されていた。豊富なキャリアを誇る岡崎とのやりとりから学べるものもあったに違いない。

 香川真司を19歳でA代表デビューさせ、その後の成長を呼び込んだ岡田武史監督にA代表経験のない若手の起用法について聞いたことがある。

 「若い選手というのは、とりわけ慎重に扱わなきゃいけない。とんでもないプレッシャーのところに経験のないヤツをポンと入れると、つぶすことにもなりかねない。最初はできるだけいい状況で使ってやるというのは心掛けていたこと」

 それほど注意を払わなければならないということだ。香川のデビュー(08年5月、キリン杯コートジボワール戦)は1―0とリードしていた後半30分に送り出されている。起用するには「いい状況」と判断したからにほかならない。このときに21歳の長友佑都もデビューさせているが「2人とも物おじしない性格で、そこまでデリケートに心配しなくてよかった」とも付け加えていた。

 9日のエルサルバドル戦もベンチ外だとか。久保は当時の香川以上に注目度が高く、その分プレッシャーもかかる。南米選手権での負担も考慮して森保監督が起用に慎重になるのは理解できる。だが一方でベンチに入れて「いい状況」で使うという手もある。ベンチから学べることだってあるだろう。慎重ではあっても、あまりデリケートになりすぎないほうがいいとも思うのだが。(スポーツライター)

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