【なでしこイレブン】〈2〉日テレFW小林里歌子、大けがと引退危機乗り越え戻ってきた

 度重なるけがを乗り越えて開花した。高倉麻子監督(51)が初の世界一に輝いたU―17女子W杯優勝メンバー。普段はちょっぴりシャイだが、ピッチではアグレッシブなプレーが光る。絶妙なタイミングで相手の裏へ抜け出し、どんな試合状況でも持ち味を発揮。順応性が高い21歳は、「同じ年代の選手が活躍するのが普通になってきた。自分の持ち味をしっかり出したい」と意気込む。

 常盤木学園では、今回のW杯メンバー、DF市瀬と同学年だった。15年8月のU―19女子アジア選手権(中国)で、4得点を挙げて大会MVPに輝くなど年代別代表から活躍。将来を嘱望されてきたが、右膝の負傷が続いた。同年秋に前十字じん帯を断裂。高校を卒業して日テレに入団したが、リハビリ漬けの日々だった。その後も半月板損傷での手術など、けがに悩んだ。

 大学に通いながら、夜遅くまでのリハビリ生活。心が折れかけた時もあった。16年U―20W杯ではチームメートのMF長谷川唯、籾木結花らが活躍する中、自身は選外。翌年「(右膝で)3回目の手術をした時、もう無理かもって、気持ちがぷちんって切れた」と一時は引退も考えた。頑張っているのに一向に良くならない。焦りと不安に押しつぶされそうになった。それでも仲間や家族に支えられ、「待っていてくれる人はいるよ、と声を掛けてもらったり。このままでは終われない」と奮起。昨年4月、約2年半ぶりにピッチに復帰した。

 昨季は感覚が戻りきらず「モヤモヤする部分があった。自信を持てていないままだった」と言うが、試合を重ねるごとに解消。今年2月にA代表デビューしてから間もないが、調子は上々だ。「自分だけの力だけでは復帰できなかった。W杯で恩返ししたい」。その思いをフランスの地で爆発させる。(小又 風花)

 ◆小林 里歌子(こばやし・りかこ)1997年7月21日、兵庫・神戸市生まれ。21歳。J1大分の兄・成豪の影響を受け、若草少年サッカークラブでサッカーを始める。アギラス神戸などを経て、13年に宮城・常盤木学園高に入学。16年に日テレに加入。今年2月の国際親善大会・シービリーブス杯(米国)初戦の米国戦でA代表デビュー。13年U―16女子アジア選手権優勝、得点王。14年U―17W杯優勝。15年U―19女子アジア選手権優勝、大会MVP。趣味は家具を見ること。国際Aマッチ5試合2得点。160センチ、51キロ。

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