プロボクシングの興行会社「DANGAN」は4日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで、元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏(36)がアンバサダーを務める「山中慎介presents GOD’S LEFTバンタム級トーナメント」(東京・後楽園ホール、優勝賞金100万円)の出場選手発表と組み合わせ抽選会を行った。
出場するのは日本同級10位の荒木哲(24)=斉藤スポーツ=、同11位で、2014年全日本フライ級新人王の山下賢哉(22)=JBスポーツ=、日本スーパーバンタム級14位の相川学己(25)=三迫=、日本バンタム級20位で、6戦全勝(5KO)の中嶋一輝(26)=大橋=、5戦全勝(4KO)の堤聖也(23)=ワタナベ=、3戦すべてにKO勝ちの南出仁(24)=セレススポーツ=、12戦7勝・渡辺健一(32)=ドリーム=の7選手。
抽選会では、山中氏が箱からピックアップしたボールに名前の書かれた選手からトーナメント表の好きな場所にエントリーする方式を採用。7月23日の予選(6ラウンド)は南出―荒木、渡辺―中嶋、山下―相川の組み合わせとなり、堤は準決勝(10月31日、8ラウンド)で山下―相川の勝者と対戦する。決勝(8ラウンド)は来年1月予定。
優勝者には賞金100万円のほか、新たにスポンサーとなった東京上野クリニックから副賞が贈られる。また、山中氏からも「GOD’S LEFT賞」として、高級腕時計が贈呈される。
「しっかり優勝して、世界に向けて頑張る」と南出。対戦要望に応じる形で枠を選んだ荒木は「強い人しか出ないし、絶対に面白いことになるだろうと思って参加した」と意気込みを示した。
「チャンスだし、トーナメントということでモチベーションも続く。絶対に優勝します」と中嶋。トーナメントで負けたことがないという山下は「今回も負けないんじゃないかな?」と自信を見せれば、堤も「スーパーフライ級でいこうと思ったけど、強い人が出るだろう、と。これはおいしいと思った」と話した。
この日は5選手が出席。それぞれの抱負を聞いた山中氏は「強いヤツとやりたいと参加してくれた選手に感謝する。コメントを聞いて、彼らが成長できる大会と確信した」と頼もしそう。DANGANの古澤将太代表(35)は「伸びしろのある選手ばかり。戦いと同時に彼らの成長も見たい」と期待していた。