慰安婦問題の映画「主戦場」の監督、出演者らの抗議に「手続きに問題はない」

会見したミキ・デザキ監督
会見したミキ・デザキ監督

 旧日本軍の慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画「主戦場」(公開中)の中でインタビューに答えた弁護士のケント・ギルバート氏やジャーナリストの櫻井よしこ氏らが内容に抗議し、上映中止を申し出た問題で3日、メガホンを執った日系米国人のミキ・デザキ監督が会見した。

 ギルバート氏らは「大学院生の学術研究に協力したつもりが、保守をたたくプロパガンダ映画になっている」とし、「主戦場」が卒業製作作品と認識をしており、商業映画であることを知らなかったとしている。デザキ監督はこの日、出演者らと交わしたという承諾書、合意書の内容を公開。両書面には「卒業制作」という文言は無く、同時に「歴史問題の国際化に関するドキュメンタリー映画」との表記があることから「出演者らが映画として公開されることを知らなかったことはありえない」とした。

 製作当時、デザキ監督は大学院生で、同作は学校側に「卒業製作作品」としても提出。「取材時には、自分は大学院生として自己紹介をしたことは確かで、卒業製作のプロジェクトとも話したが、公開の可能性もある」とは伝えていたという。

 また、出演者が一般公開前に内容を確認できなかったことに対して抗議している点については「承諾書には『映像を事前に確認できる』という項目がないことから、公開前に見られなかったのは問題ということは議論として成り立たない。また、合意書を交わした相手には出演部分の映像を送ったが、指定した期限までに返事はなかった」と返答。手続きには問題がなかったと主張した。

 「主戦場」は保守派の論客と、元慰安婦の支援団体や研究者らにインタビューを重ね、それぞれが主張する構成。5月30日には、慰安婦制度に問題はなかったとする立場で映画に出た「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝副会長ら3人が会見し、内容に抗議し、今後は法的手段を検討するとした。ギルバート氏や櫻井氏は会見には出席しなかったが、藤岡氏らと共に上映差し止めを求める抗議声明を出している。

芸能

宝塚歌劇特集
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請