長州、藤原、丸藤も“参戦”した山田邦子のプロレスワールド…金曜8時のプロレスコラム

「山田邦子の門」女子プロレスラーを演じる山田邦子
「山田邦子の門」女子プロレスラーを演じる山田邦子

 芸能生活40周年を迎えたタレントの山田邦子(58)が、記念公演「山田邦子の門」(演出・水木英昭)を5月22~29日に東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで開催した。6月5、6日には愛知・名古屋市青少年文化センター アートピアホールにも遠征するが、この舞台は、かつて「ギブUPまで待てない!!ワールドブ口レスリング」(1987年、テレビ朝日)のMCを務めた邦ちゃんのプロレスワールドだった。

 1980年代に16本ものレギュラー番組を抱え、88年から95年まで8年連続で「好きなタレントランキング」の1位を獲得し、「唯一天下を取った女芸人」との異名を誇った邦ちゃんだが、その記念すべき芸能生活40周年は、あまり宣伝されていなかった。4月27日に東京・歌舞伎座で行われた「二世杵屋勝三郎生誕二百年記念 長唄杵勝会 第十二回全国大会歌舞伎座公演」で邦ちゃんは長唄杵勝会の名取「杵屋勝之邦」の襲名を披露したが、これに所属事務所・太田プロのスタッフが誰も見に来なかったことなどをブログで告白したことから、週刊誌が独立騒動として報じた。

 この報道後、初の公の場になったのが、「山田邦子の門」の初日前日の記者会見となったため、ワイドショーなど報道陣が30人以上集まった。邦ちゃんは騒動については「ちょっと愚痴を言ったことがこんなになって」とコメントし、「ヤー!」と太田プロの後輩、ダチョウ倶楽部のモノマネで笑わせた。そもそも、事務所の後輩の有吉弘行(44)がラジオで「邦子さん辞めるなぁ」と、この独立騒動をネタにしたことが、最大の拡散効果があったわけだが、公演会場に有吉からのスタンド花が飾られているのを見て「プロレスをやったな」と笑うしかなかった。どこからどこまでが本当かわからないファンタジーだ。

 40周年記念の舞台のテーマは、プロレス団体だった。芸能プロダクション所属のタレントたちが歌と踊りとモノマネ、そしてなぜかプロレスラーになっていくというヒューマンコメディーだ。創設30周年を迎えた芸能事務所・華岡エンタテインメント。その代表取締役社長の華岡夫美子を演じるのが邦ちゃんだ。30周年パーティーにスペシャルゲストに東北の女子プロレス団体「陸奥(みちのく)ガールズ」のキューティー・プリンセス、美結(有田有華)&真結(松村芽久未)を招いた華岡社長は、芸能事務所を今後はプロレス団体「武蔵ガールズ」に変革すると宣言。所属タレントたちは、解雇されるかプロレスラーに転身するかの選択に迫られる…というストーリーだ。

 邦ちゃん自身「舞台と現実の話が合っちゃったのよ」とプロレスファンタジーを楽しんでいる様子だ。さらに、この舞台に現実のプロレスラーが花束を持って飛び入り参加したのだ。初日にいきなり組長こと藤原喜明(70)、日替わりで親交の深いプロレスリング・ノアの丸藤正直(39)、ディズニー好き仲間のアレクサンダー大塚(47)、女子プロレスの藤本つかさ(アイスリボン)、そして26日には引退間近の長州力(67)が駆け付けた。

 「みなさま、右手をご覧くださいませ。一番高いのが…中指でございまーす。ギャハハハ…」というバスガイドネタも見られるし、ビューティーペアの「駆けめぐる青春」を歌いながらのボックスダンスに大爆笑させられた。長州、藤原らレジェンドレスラーと同じように、邦ちゃんも何歳になっても元気だ。乳がんを克服した経験から、検診を呼びかけるというライフワークも加わっており、登場し続けることに社会的意義さえ感じる。そう言えば、藤原組長も胃がんを克服して、古希の現役レスラーだ。

 邦ちゃんは、実際にプロレス興行もプロデュースしている。2017年1月24日に後楽園ホールで開催したプロレスリング・ノアとの合同興行「新春やまだかつてないNOAH」。ジャンケンで選抜した邦子軍VS丸藤軍の対抗戦4試合と後輩芸人によるショー。最後に邦ちゃんがスイカのデザインに「925」と縫い取られたマスクをかぶって“乱入”。「最後にみんなでバトルロイヤルをやりたい」と18人のレスラーの輪に飛び込みやりたい放題。「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」(1989年、フジテレビ)の「さよならだけどさよならじゃない」(やまだかつてないWink)を合唱してフィナーレとなった。

 テレビの黄金時代1980年代の輝きは不滅だ。「もちろん、プロレスイベントをまた考えてますよ」と邦ちゃん。プロレスのOB戦といえば、武藤敬司(56)がプロデュースする「PRO-WRESTLING MASTERS」が人気で、こちらは本格的な激しい内容となっているが、もっとお祭り的な女性も楽しめる“やまだかつてない”レジェンド興行に期待したい。そしてリアルな「武蔵ガールズ」も見てみたい。(酒井 隆之)

 ◆山田 邦子(やまだ・くにこ)1960年6月13日、東京都生まれ。58歳。川村女子短大栄養コース卒業。在学中からお笑い番組に出演し、バスガイドのネタで人気に。81年にTBS系ドラマ「野々村病院物語」で女優デビュー。同年、フジテレビ系「オレたちひょうきん族」でブレーク。90年には「あっかんベーゼ」で作家デビュー。フジテレビ系「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」で一世を風靡した。スポーツ報知で「山田邦子の釣りウキウキ」を連載中。身長168センチ。血液型B。

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