【広島】月間最多18勝で両リーグ最速30勝…大瀬良は球団新ヤクルト戦11連勝

月間18勝目を挙げタッチを交わす広島ナイン(カメラ・清水 武)
月間18勝目を挙げタッチを交わす広島ナイン(カメラ・清水 武)
7回3失点で5勝目を挙げた大瀬良
7回3失点で5勝目を挙げた大瀬良

 金字塔を打ち立てても、おごることなく、周囲への感謝を忘れないのが大瀬良だ。初回に村上に3ランを浴びたものの、その後は7回まで得点を許さなかった。「一発を打たれたけど、会沢さんがうまくリードしてくれて、緩急を使いながら打たせて取る投球ができた」。リーグトップタイの5勝目で、ヤクルト戦は同一カードの球団新記録となる11連勝。チームは月間18勝で、球団記録(1994年8月)に肩を並べた。

 降雨中断も乗り越えた。5回にヒットを放ち、三塁に進んだところで30分近くの水入りとなった。試合が再開されそうになると、ウィンドブレーカーを脱ぎ捨て、ベンチ前でキャッチボールを始めた。「体だけは冷やさないように。普通に投げられました」。鈴木の二塁打で同点のホームを踏むと、その後も心身を整え、マウンドで躍動した。ヤクルト・高橋が中断直後に崩れたのと対照的だった。

 チームは8カード連続の勝ち越しで、両リーグ最速で30勝に到達した。緒方監督は「中断を挟むなか、お互いの投手が難しいところもある。緩急をうまく使って、7回を無四球で投げ切ってくれた」とたたえた。不慮のアクシデントにも顔色一つ変えずに対応するのが、エースの姿だ。

 「僕が5点を取られても逆転して勝った試合もある。チーム一丸となって伸ばした連勝だと思う」。自身の記録を誇ることなく、最後まで謙虚に頭を下げた。バスに乗り込む直前には「大好きなおばあちゃんの命日なんで勝ちたかったんです」とほほ笑んだ。(表 洋介)

 ◆1994年の広島 三村敏之監督の就任1年目。7月まではBクラスに低迷していたが、8月に18勝8敗と大躍進し、巨人、中日との優勝争いに持ち込んだ。最終的には66勝64敗で、1位・巨人に4ゲーム差の3位。チーム打率2割7分6厘はリーグトップだったが、防御率4.18は同ワーストだった。野村謙二郎が3度目の盗塁王(37盗塁)、最多安打(169安打)。野村のほか、西山秀二、江藤智、前田智徳、金本知憲がベストナイン。

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