【巨人】原監督「粘ったけど…」父・貢氏の命日飾れず3位転落

延長サヨナラで敗れ、険しい表情の原監督(左から2人目)ら(カメラ・宮崎 亮太)
延長サヨナラで敗れ、険しい表情の原監督(左から2人目)ら(カメラ・宮崎 亮太)

◆阪神8x―4巨人=延長12回=(29日・甲子園)

 痛い1敗を意味する打球が、右翼ポール際へ飛び込んだ。原監督は虎党の大歓声が鳴りやまないうちに、ベンチ裏へと消えた。延長12回1死満塁。8番手・池田が高山にサヨナラ満弾を許し、力尽きた。「粘って、粘ってだけどね。でも、こういう試合は、結果は逆の方にいったけど、一人一人の肥やしになる」。あと一歩しのぎきれなかったが、4時間30分の死闘を前向きに受け止めた。

 持てる力を結集させた。9回から登板した中川は2回を無失点。延長11回は田原が無死満塁としたが、高木がその後を3人斬り。何度も危機をしのぎ続けた。中盤でも1点リードの6回2死三塁。原監督はマウンドに向かい、今村の意思を確認した。「俺は代えようと思って来た。どうだ?って言ったら、『勝負いかせてくれ』と」。今村はマルテを遊ゴロに仕留めて同点は阻止。指揮官はあえて逆説的な表現で鼓舞し、気合を引き出した。

 たられば、を言うなら8回の攻撃か。丸の9号ソロでリードを2点に広げ、なお1死三塁。代打・阿部の一、二塁間のゴロへ飛びついたマルテのグラブから白球がこぼれたが、三塁走者・岡本はスタートを切れなかった。「ギャンブルスタートならば非常に易しいけど、あの場面は(打球が)抜けてからという指示」と指揮官は打球を止めた相手が上回ったと素直に認めた。

 指揮官としても勝ちたい試合だった。この日は父・貢氏(享年78)の命日。遠征と重なっていたため、試合のなかった27日に、父が眠る墓のある都内のお寺を家族で訪れ、お経を上げてもらった。「5年たったもんね。丸5年ね」と時の早さを実感しつつ、勝負の鉄則を叩き込んでくれた恩師に思いをはせた。

 昨年7月16日から続いていた甲子園での阪神戦連勝が9で止まり、阪神に2位を明け渡し、4月15日以来の3位に後退した。「こういう緊張感の中、いかに度胸を据えて野球ができる人かを見極める点では、非常にいいところも、逆に弱いところも出てる」。単なる1敗で終わらせず、明日につなげていく。(西村 茂展)

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