【ロッテ】鈴木、プロ初「左翼」起用は地道な努力の証し

1回1死、右越えに5号先制本塁打を放った鈴木大地(カメラ・池内 雅彦)
1回1死、右越えに5号先制本塁打を放った鈴木大地(カメラ・池内 雅彦)

 ◆日本ハム6―4ロッテ(29日・札幌ドーム)

 ロッテ・鈴木大地内野手(29)がプロ初の左翼で出場。打っては初回に5号ソロを放った。逆転負けを喫したが、新たなオプションとして今後の可能性を感じさせる一戦となった。

 甘い球を逃さなかった。鈴木の放った打球は大きな弧を描いて右翼席に吸い込まれた。初回1死で吉田侑の真ん中に来た直球を捉えた7戦29打席ぶりの5号ソロ。先取点を自らのバットでたたき出し「いい形では打てた」と振り返ったが、「その後の打席で工夫が足りなかった」と3回と5回の2三振を悔しがった。

 プロで初めて左翼に入った。中学時代は静岡・裾野シニアで遊撃に転向する14歳までは外野手。16年ぶりの挑戦に「違った景色で野球ができた。打球が飛んでこなかったことは抜きして、新しいことができた感じはした」と振り返った。

 開幕前には出場機会を増やすために外野手用のグラブを用意。首脳陣に「どこでもやります」と決意を示し、4月中旬から地道に左翼の練習を行ってきた。大塚外野守備走塁コーチが、けが人が続出した際を見越して「一つのオプションとして考えている」と温めてきたプランだった。4月末の時点では「試合に出られるのが10点としたら今は3、4点」(大塚コーチ)との評価だったが、努力の積み重ねから“切り札”にまで成長。大塚コーチは「大地が『どこでもやります』と言ってきてくれた。そういう姿勢はこちらとしてはありがたいよね」と敬意を表す。

 この日、角中が左太もも肉離れで離脱。既に田村、藤岡もけがで2軍調整中でレギュラー3人が故障という危機的状況にある。戦力減の幅を最少限に抑えるとともに、攻撃的オーダーを組めるメリットもある。井口監督は「角中の件もある。いろんなところをできた方が(起用の)幅も広がる」と今後も見据えての起用だったことを明かした。

 試合では打球が飛んでこなかったため守備力の評価は“保留”となったが、鈴木自身も「素人だからといってミスしていいわけではなない。投手も人生をかけている。もっと練習する必要があるなと感じた」と強い覚悟を持ってグラウンドに立つ。チームリーダーが粉骨砕身の働きで支えていく。(長井 毅)

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