座右の銘は「運とタイミング」 ソフトバンク泉は運をつかむ男

30日のオリックス戦で先発予定のソフトバンク・泉
30日のオリックス戦で先発予定のソフトバンク・泉

 座右の銘は「運とタイミング」。ソフトバンクのドラフト6位ルーキー・泉圭輔(22)が“強運”を生かし、新たなチャンスをつかもうとしている。30日のオリックス戦(京セラD)でプロ初先発を予定。どんな投球を繰り広げるか楽しみだ。

 東浜が股関節の張り、ミランダが不調でともに出場選手登録を抹消され、先発ローテの台所事情が厳しくなったため、プロ初先発の機会が巡って来た。4月16日に最初の1軍昇格を果たしたが、その直前にファームではインフルエンザB型が流行。“ライバル”たちが次々と離脱するなか、泉は元気に登板を重ねた。

 ウエスタン・リーグで4試合1勝0敗、防御率0・00と結果を残し、1軍首脳陣の目に留まった。昇格後は、3試合目に早くもプロ初勝利。チーム事情で20日に登録抹消されるまで、11試合で2勝0敗、防御率1・38の好成績を残した。2勝はともに適時打を許しながら転がり込んだもの。「たまたま僕が投げている時に、野手の皆さんが打ってくれて勝てた。本当にラッキー」と、持っている男だ。

 「運も実力のうち」。生存競争の厳しいプロ野球界だからこそ、この言葉を痛感する。毎年のように、豊かな才能を持つ選手がドラフトで入団。主力の故障などをきっかけにチャンスをつかんでレギュラーに定着する選手がいる一方、そのチャンスを故障や病気などで逃し、そのまま引退する選手も見てきた。

 話はそれるが、記者が中日時代に担当していた元監督の落合博満氏は球界に入る前、プロボウラーを目指していた。車の運転中に初心者マークを付け忘れて罰金を支払ったため、プロになるための受験料がなくなり、断念したのは有名な話。落合氏は「たら、れば」を嫌うが、その時、警察に見つからず罰金を支払っていなければ、プロ野球で3度の3冠王を獲得したスラッガーは、別の道を歩んでいたかも知れない。ある意味、運が良かったのだろう。

 「実力で足りない部分は運で補う」。結果が出れば、ブルペンで同じドリンクを口にするなど、泉は運を引き寄せる“努力”も怠らない。「ドラフトで指名されて、運は使い果たしたと思っていましたが、まだ残ってました」。あどけなく笑うが、そのサクセスストーリーは始まったばかりだ。(記者コラム・戸田和彦)

コラムでHo!とは?
 スポーツ報知のwebサイト限定コラムです。最前線で取材する記者が、紙面では書き切れなかった裏話や、今話題となっている旬な出来事を深く掘り下げてお届けします。皆さんを「ほーっ!」とうならせるようなコラムを目指して日々配信しますので、どうぞお楽しみください。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請