【巨人】進化し続ける技術の一歩先へ―その努力が野球を面白くする

巨人の坂本勇人
巨人の坂本勇人

 今年、開幕から36試合連続出塁を達成し、セ・リーグ新記録を打ち立てた坂本勇が面白いことを言っていた。

 「この10年で、野球ってだいぶ進化したと思う。ピッチャーの球が速くなって、今じゃ150キロが当たり前。逆に、140キロが珍しいくらいになっちゃった。僕が高卒で入団した頃(07年)では考えられないようなことになってる。こっちはその速くて強い球に振り負けないようにしないといけないから、軸足に体重を乗せて打つバッターが増えてきたと思うし、これからもそういうふうになっていくと思いますよ」

 確かに、陸上や水泳のタイムが次々と塗り替えられているのだから、野球だって日々更新されないはずがない。今のところ3冠王も狙えるほどの好成績をマークしている坂本勇だが、球界のトレンドに敏感に反応し、いち早く対策しているから、毎年すごみを増していっているのかと納得した。では、10年、20年先の野球は、どうなっているのだろうか。宮本投手総合コーチ、阿部、小林の見解が似ていたので紹介したい。

 宮本コーチ「『ストレート』という変化球が生まれる時代だと思う。ストレートの握りひとつにしても、いろいろある。160キロくらいでスライドしたり、シュートしたり。そういうピッチャーが主流になるんじゃないですかね」

 阿部「10年もたてば確実にスピードアップはしているだろうけど、カットやツーシームみたいに、160キロ以上の高速で細かく動く変化球。それを使う投手が増えていきそう」

 小林「速いボールが主流になっているからこそ、同じストレートでも、それと同じモーション、同じ軌道で来る、遅いボールが有効になるかもしれませんね。そういう意味では、ストレートの種類が増えるというか」

 投手はあの手この手を使って打者を抑えにいくし、打者もそれに対応すべく技術を研ぎ澄ませる。バットの芯から逃げるように微動する球はすでに増えてきているが、近未来では精度も種類もさらに進化していることだろう。ニワトリと卵のようにどっちが先かはわからないが、なんとか一歩先に出ようとする双方の執念が、これからも野球を面白くしてくれるはずだ。(記者コラム・尾形 圭亮)

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