藤光謙司、速くなったこそ問題が生じたミス…リレーコラム

世界リレーの800メートルリレーで5位に入賞した(左から)藤光謙司、田村朋也、永田駿斗、宮本大輔
世界リレーの800メートルリレーで5位に入賞した(左から)藤光謙司、田村朋也、永田駿斗、宮本大輔

 今月の世界リレーは、800メートルリレーで5位に入ることができました。会場の盛り上がりが思ったよりもすごくて、純粋に応援してくれる気持ちが伝わった。久々にああいった高揚感の中で自分の調子以上に気持ちよく走れて、後押ししてもらえる感じがありました。次のステップへ、かなり良い刺激が入った。来年の東京五輪に向けても、いい試合になったと感じています。

 400メートルリレーはバトンミスが出て予選で失格になりましたが、本番じゃないと確認できないことは多々あるんだと考えさせられました。例えば、個々の走力が上がれば上がった分だけ、また新たなバトンパスでの難しさも出てくる。皆の走力が上がったからこそ、問題が生じたレースだったのかもしれません。失敗も成功の材料。変にトラウマと考えず、どうプラスに変えていけるか。最近うまくいっていた部分も多いので、ここらで1回立ち止まって考えてみようよ、という時期なのかなとも思います。

 個人種目の200メートルでは、感覚や内容で着実に手応えを得られて、順調にステップを上がっていると感じています。海外では(サニブラウン)ハキームが100メートル9秒台。勢いのある選手に勝とうと思うと、走りの内容も気持ちも変わるので、すごくいい刺激になっていると思いますね。200メートルは19秒台が一つの目安になるので、この勢いで200メートルも話題を作れるようにしていきたいと思います。

 今秋のドーハ世界陸上の予選を兼ねた6月の日本選手権は、記録的にも結果的にも意味の大きな試合になります。ここ最近、本当の意味で楽しんで走る割合が少なくなっていた気もします。あまり変に頑張り過ぎるだけではなく、やるべきことをやって純粋に楽しむことも大切。ハキームと対戦するのも楽しみだし、何よりお客さんが見て面白いなと思ってもらえるような試合にしたいですね。

 ◆藤光 謙司(ふじみつ・けんじ)1986年5月1日、さいたま市生まれ。33歳。世界陸上は09年ベルリン大会で初出場し、17年ロンドン大会男子400メートルリレーのアンカーで銅メダルに貢献。五輪は16年リオ大会200メートルで初出場(予選敗退)。200メートル自己記録は日本歴代3位の20秒13(15年)。182センチ、69キロ。

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