座布団投げたら逮捕だった…トランプ大統領観戦で超厳戒警備の両国国技館

安倍晋三首相(左)、メラニア夫人(右)と観戦するトランプ大統領(ロイター)
安倍晋三首相(左)、メラニア夫人(右)と観戦するトランプ大統領(ロイター)

 来日中のドナルド・トランプ米大統領(72)が26日、大相撲夏場所千秋楽(両国国技館)を観戦した。令和初の国賓を迎え入れるため、国技館内外では厳重警備による厳戒態勢が敷かれた。来場者に対し、名物「座布団投げ」を禁止し、暴行罪で処罰されることがあるとする警告ビラを配布する超異例の対応も。トランプ氏は安倍晋三首相(64)とゴルフをラウンド後、国技館へ。観戦後は六本木の炉端焼き店で舌鼓を打つなど、接待尽くしの一日となった。

 「場内で座布団等の物を投げるなどの行為を行った場合は退場の上、処罰されることがありますので、絶対にしないでください」

 生・トランプを目撃しようと国技館を訪れた来場者に、逮捕も辞さないというピリピリ感満載な警告ビラが配布された。

 ビラには、さらに赤い文字で「《刑法第208条暴行罪》二年以下の懲役もしくは三十万円以下の罰金または拘留もしくは科料」と明記。座布団投げは「相撲競技観戦契約約款第8条」の「禁止行為」に該当するとし、行った者には今後の入場券を販売しない「出入り禁止」も予告している。

 大相撲名物の「座布団投げ」は、横綱が敗れた際や大相撲(熱戦)による番狂わせが生じた場合などに起きる行為。江戸時代、ひいきの力士に羽織を投げたことに起源を持つ相撲観戦の醍醐味(だいごみ)である一方で、以前から危険性が指摘されてきた。仮に、1階升席最前列に座るトランプ氏の頭に当たろうものなら日米間の国際問題になりかねないだけに、異例の警告となった。

 日本相撲協会は警視庁などと協力し、来場者に対して手荷物検査や金属探知機によるボディーチェックを実施。瓶、缶、ペットボトルの持ち込みを禁止した。館内の販売店も飲料をカップに移し替える対応を取り、館内の自動販売機には「休場」の貼り紙がされた。地下1階のちゃんこ販売スペース、ベビー休憩室も休止に。付近のJR両国駅でもロッカー使用を中止。周辺道路は交通規制を行い、駅と国技館の間にある駐車場は封鎖された。

 大統領周辺も約1か月前から国技館のセキュリティーを調査。シークレットサービス(米大統領警護隊)も場所中に国技館を事前視察し、千秋楽当日も入退場する大統領の周辺をガードした。

 一人横綱の鶴竜が勝利したこともあり、おふざけでも座布団を投げる客は1人もなし。トランプ大統領は帰路の花道で数人の一般客と握手を交わすなど、リラックスした表情で初の大相撲観戦を楽しんでいた。

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