【広島】強い!4発で10連勝…緒方監督、天国の父へ弔い星 

2回無死、中越えに同点本塁打を放つ鈴木(捕手・炭谷)
2回無死、中越えに同点本塁打を放つ鈴木(捕手・炭谷)
広島の10連勝
広島の10連勝

◆巨人3―8広島(24日・東京ドーム)

 緒方監督が悲しみを乗り越えて2年ぶりの10連勝へと導いた。「連勝? そういう言い方をやっぱりされてしまうのかな。一試合一試合、しっかりとした戦い方をするということ」。22日に父・義雄さんが84歳で他界。佐賀・鳥栖市で鮮魚店を切り盛りした亡父のように、コツコツと仕事を積み重ねる尊さを口にした。

 鬼気迫る采配だった。5―3の7回に一岡が危険球退場。1死一、二塁で左打者の田中俊を迎え、右腕の九里を起用した。1球で右邪飛に仕留めると、続く右打者の坂本勇に対し、今度は左腕のフランスアを投入。中飛に打ち取った。セオリーと真逆の継投策に佐々岡投手コーチは「監督と話をして決めた」。この打席まで、田中俊は対右腕の打率が1割8分8厘(左腕は4割4分4厘)、坂本勇も対左腕が3割(右腕は3割4部5厘)。データも頭に入れ、大胆なタクトを振った。

 直後の8回、先頭バティスタが左翼席上方のキリンビールの看板を直撃する11号ソロ。4回には勝ち越しソロ。「僕は胸が痛かったけど、監督は常にポジティブだった」。練習生として来日し、成功に導いてくれた指揮官にささげる2発。ビッグボード賞の賞金100万円は「お母さんに贈るよ」。緒方監督の背中を見て、あらためて親孝行を誓った。打線は今季最多タイ4発の“弔砲”で、クリーンアップそろい踏みも今季初だ。

 指揮官は22日朝、訃報を聞いて帰郷。通夜が行われた同日の中日戦を欠場した。試合のなかった23日に告別式。この日のミーティングで「(22日は)勝ってくれて、いいはなむけになりました」とナインに謝意を示した。「私もこんな年齢だ。日本一になってくれ。そうせんと死なれんよ」。昨年の正月、父の言葉が忘れられない。35年ぶり日本一のウィニングボールを墓前に手向けることが、最高の供養になる。(田中 昌宏)

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2回無死、中越えに同点本塁打を放つ鈴木(捕手・炭谷)
広島の10連勝
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