【中日】勝野、プロ1勝「自分のボールをどんどん投げ込むことができた」

◆ヤクルト1―6中日(24日・神宮)

 特大の一発を浴びても、勝野は気持ちを切らさなかった。7回、先頭・バレンティンにソロを許した後、村上、坂口をともにスライダーで空振り三振に抑えた。続く中村に四球を与えて降板したが、6回2/3を1失点。「絶対に勝つという気持ちでいった。自信を持って自分のボールを投げ込めた」。両親に渡すプロ初勝利のウィニングボールを手にし、笑みがこぼれた。

 一流打者にも臆せず速球で押した。3回2死に山田哲を149キロの内角球で見逃し三振。4回2死もバレンティンを149キロで一邪飛に抑えた。与田監督も「素晴らしかった。直球の威力もあったし、制球もしっかりしていた」と絶賛。わずか3安打で連打すら許さず、かつての恩師が見いだした潜在能力を発揮した。

 土岐商高では3年夏の岐阜大会3回戦で敗退。高校までで野球を辞めようと考えた。当時の工藤監督に進路を問われ「野球を続けるか迷っています」と言うと、「それは駄目だ!」と一喝された。「プロで完成している(巨人の)菅野が100としたら、お前は30~40%。まだまだ伸びしろがある」。その後押しで、社会人の三菱重工名古屋に進み、この日のプロでの勝利まで駆け上がった。

鬼門神宮勝利 チームは連敗を止め、7カードぶりに初戦を取った。プロ初勝利を挙げたのは、阿知羅、清水に続いて3人目。借金5と苦しい戦いは続くが、与田監督の若手抜てきは実を結びつつある。中日が昨季3勝9敗と鬼門になっていた神宮で、ルーキーが手にしたプロ初白星。「初めて勝ててうれしいですけど、始まったばかり。あまり喜んでいてもアレですから」と浮かれることなく前を見据えた。投手王国復活へ、次代のエース候補がまた現れた。(表 洋介)

 ◆勝野 昌慶(かつの・あきよし)1997年6月12日、岐阜県生まれ。21歳。土岐商高では甲子園出場なし。三菱重工名古屋では、昨年11月の社会人日本選手権での準決勝完封勝利などでチームを日本一に導き、最高殊勲選手に選ばれた。昨年のドラフト3位で中日入り。183センチ、89キロ。右投右打。年俸1200万円。妻・希さんとの間に昨年12月、長女が誕生した。

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