今月18日にNGT48を卒業した山口真帆(23)が25日付で芸能事務所「研音」に所属することが24日、分かった。暴行事件を経て、3年半のアイドル人生に終わりを告げてから、7日。これまでAKBの現役メンバーや卒業生が所属したことがない大手事務所で再出発する。
79年設立の同事務所は、唐沢寿明(55)、天海祐希(51)を始めとする大物俳優から、杉咲花(21)ら次世代を担う若手など約50人が所属する。関係者によると、山口に興味を持った研音サイドから卒業後にアプローチ。山口本人と話し合いを重ね、契約を結ぶことになった。
山口は「この度、研音に所属することとなりました。温かく迎えてくださり、新たな一歩を踏み出すきっかけをいただいた研音と、応援してくださる皆様への感謝の気持ちを忘れずに、また一から自分を磨き、これからの活動を頑張っていきたいと思います」と決意をコメントした。
NGT48の1期生として活躍したが、昨年12月に男性ファン2人から暴行を受けた。事件で深く傷ついた上に、運営の対応に不信感などを抱き、盟友・菅原りこ(18)、長谷川玲奈(18)とともに卒業。山口がツイッターでアイドル廃業を宣言したため、今後の活動に注目が集まっていた。
関係者によると、現段階での仕事は未定。研音は本格派俳優の育成に定評があり、山口も女優やモデルとして活躍することが期待される。芸能人生の第2ステージ。卒業公演でファンに誓った「自分の人生をしっかり強く歩み、みんなに元気を与えられる人になりたい」を胸に、新たな道を突き進む。
◆山口暴行事件の経緯
▼2018年12月8日 山口が男性ファン2人から暴行を受ける
▼同9日 新潟県警が男性2人を逮捕するが、のちに不起訴処分に
▼19年1月9日 山口がSNSで暴行被害とメンバーの関与を告白
▼同10日 山口が劇場3周年公演で騒動を謝罪
▼2月1日 第三者委員会を設置
▼3月22日 運営会社・AKSが、第三者委員会の調査報告書の説明会を実施も山口がツイッターで反論
▼4月21日 山口が劇場公演に参加し、5月18日での卒業を発表
▼同25日 ツイッターでアイドルをやめることを明かす
▼5月5、6日 パシフィコ横浜で最後の握手会に参加
▼同18日 新潟市内のNGT48劇場で卒業公演
◆山口 真帆(やまぐち・まほ)1995年9月17日、青森県生まれ。23歳。2015年、NGT48第1期オーディションに合格。16年1月、正規メンバーに昇格。17年4月、シングル「青春時計」でメジャーデビューし、同年の総選挙で53位になり初のランクイン。18年は70位。19年5月にグループを卒業した。161センチ。血液型O。ニックネームは「まほほん」。