羽生九段、歴代最多勝タイ記録 「令和の時代、自分はどこまで頑張っていけるか、と思っています」 一問一答

谷川浩司九段に勝利して通算1433勝を挙げた羽生善治九段(左)
谷川浩司九段に勝利して通算1433勝を挙げた羽生善治九段(左)

 将棋の羽生善治九段(48)が23日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組最終5回戦・谷川浩司九段(57)戦で後手番の94手で勝ち、故・大山康晴十五世名人(1992年逝去)と並ぶ公式戦通算1433勝(590敗、勝率・708)の歴代最多タイ記録を達成した。

 感想戦終了後、報道陣の取材に応じた。

 以下、一問一答。

 ―名勝負を繰り広げた谷川九段との対局での達成となった。

 「やっぱり谷川先生とは数多くの対局をしているので、節目節目の対局になることが非常に多いなあと思っていました。今日は途中ではっきり苦しくなってしまったので、記録そのものは難しいと思って指していました」

 ―記録を意識し始めたのは。

 「今年になってから数字的に少しずつ近づいていたので、ひとつの目標としてやっていけたらいいなと考えていました」

 ―多くの勝利を重ねたが、大山十五世名人よりも約200も敗北は少ない。要因は。

 「大山先生の時代と比べて、今は棋戦の数も多くて恵まれているなあと思います。対局数は増えると自然と記録は伸ばしやすくなります。自分なりには1年1年、工夫していくことを心掛けています」

 ―1433勝をデビューの頃や若い頃は、どのように考えていたのか。

 「考えたこともない、というのが率直なところです。1000勝も途方もない数字だと思っていたので」

 ―あらためて達成の気持ちは。

 「これから先、重要な対局が続いていくので…これはこれでうれしいことではあるんですけど、励みにして、また次に向かっていけたらと思っています」

 ―昨年無冠になった後も高勝率を維持している。どのように気持ちを切り替えたのか。

 「タイトルを失ってしまったのは自分の実力が足りなかったから。新たな気持ちで向かっていけたらいいなと思っていますし、最近は非常に若くて強い棋士がたくさんいるので、自分にとっては大きな刺激になっています」

 ―タイトル挑戦に向けても大きな1勝になった。

 「リーグなりトーナメントを勝ち上がっていくのは大変なので…。もちろんチャンスを生かして挑戦できればとは思っていますが、まずは目の前の一局に力を尽くしたいです」

 ―年齢を重ね、記録への思いは変化したか。

 「大山先生の記録は大変なものがたくさんある。自分自身もひとつでも挑んでいけたらいいなと思っていました。目標にしてやっていくのが、長い期間やっていく中では非常にいいのかなとは思います」

 ―記録達成の要因をあらためて。

 「将棋ってルールは変わっていないですけど、戦術的なことは年々変わっているので、自分も遅れないように、ついていけるようにやっていけたらということは考えています。自分なりに考えて、戦術面の変化を採り入れていくということはしています」

 ―令和の時代、どのように戦っていくか。

 「新しい元号になって気持ちを新たに臨んでいくところはありますし、令和の時代は、自分はどこまで頑張っていけるかだと思っているので。そういう気持ちを大切に、持続してやっていけたらいいなと」

 ―達成すべき新しい記録はあまり残っていない。どうモチベーションを保つのか。

 「最近の方が将棋は奥深いと思うことが多いので、モチベーションは変わらないです。最近は強い棋士が多いので、競争の厳しさを実感することも多いです」

 ―次局は新記録がかかる。

 「もう来週なので、次も大きい一局ですのでコンディションを整えて、気負わず自然体で臨めたらと思います」

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